イランの自由度

カップルで踊ったら禁固刑

イランで象徴的な場所とされる首都テヘランのアザディ広場の塔の前で、優雅に踊る若いカップル。  男性が女性を抱きしめて回ると、女性の長い髪がなびく――。

 そんな動画が昨年、インターネットに投稿されて拡散した。その後、この若い2人が逮捕され、10年以上の禁錮刑を言い渡されたとして、ネット上で波紋が広がっている。AFP通信などが報じた。

 報道によると、女性(21)と男性(22)は婚約していて、SNS上で共に多くのフォロワーを持つインフルエンサーだという。

 米国を拠点とする人権団体のメディアによれば、2人は動画が広まった後の昨年11月初旬に逮捕された。その後、「不道徳な行為を広めた」罪や「国の安全を混乱させる目的で集まった」罪で10年6カ月の禁錮を言い渡された。

  ネットの使用やイランからの出国も禁じられたという。

 一方、米CNNによると、イラン司法府のニュース通信は、後者の罪でのみ5年の禁錮を言い渡されたと伝えているという。

 イランでは、女性は髪を隠す布「ヒジャブ(ヘジャブ)」の着用が義務づけられ、男女が公の場で踊ることも許されていない。動画では、女性はヒジャブをつけていなかった。

 昨年9月、マフサ・アミニさん(22)がヒジャブの着け方が「不適切」だとして逮捕された後に急死して以降、イランでは抗議デモが続いている。

    捜査当局は今年1月に入り、着用に対する取り締まり強化を打ち出している。(植松佳香)』


  男性が女性を抱きしめて回ると、女性の長い髪がなびく。 テヘランのアザディ広場の塔の前でカップルで踊っただけで、禁固刑になったというニュース。

    日本や欧米ならごく普通の光景。 しかもカップルは婚約者同士。 それがイランでは、10年の禁固刑になるらしい。

    日本だと仲が良くていいカップルだねと微笑ましい光景だけど、イランでは「不道徳な行為を広めた」罪や「国の安全を混乱させる目的で集まった」罪になるらしい。

 イランでは、女性は髪を隠す布「ヒジャブ(ヘジャブ)」の着用方法で女性が死亡してしまった事件で、大きなデモが発生した。

 つまり、イランの民衆はそんな不自由な社会を望んではいないということ。 だけど、イランイスラム教国家

 イスラムの教えが何よりも優先されるという感じ。

 イランでは、行政府、司法府、立法府の三権のほか、イラン・イスラム共和国軍(国軍)、イスラム革命防衛隊の両軍における最高位である最高権力者は、イスラム法学者ウラマーから選出されることになっている。

 イスラム教の法学者トップが、イラン大統領よりも権力を持っている社会システムなのだ。 三権分立を超越する存在。

 だから、イラン民衆の意見よりもイスラム教の解釈が最優先される国。 イラン国民が望んでいることが取り締まりの対象となる。 ネット使用禁止出国禁止の措置が下される。

 国のシステムはその国の国民が選択すればいいとは思うけど、最近は独裁者一党政治がパワーを持っていて、その勝手な方針に従わないと罰せられるというニュースが増えてきた。

 そういう意味では言論の自由、行動の自由がある日本は、かなり恵まれていると言えるかもね。

             

黒幕の住むフィルピンの刑務所

国際化する犯罪

 今、全国で強盗事件が相次いでいる。その指示がフィリピンの刑務所から指示が送られていたらしいという衝撃的な事実が出てきた。

 『かつて“ルフィ”と接点があったEXITの兼近大樹

  「僕は、“ルフィ”の子分でしたよ。暴力、根性焼き、食事の取り上げ…彼らの恐怖支配はすさまじいものでした」と語るのは、現在、特殊詐欺に加担した罪で、国内の刑務所に服役するKさんだ。

 昨年から全国で10件以上も発生している連続強盗事件

   東京・狛江市では、大塩衣与さん(享年90)が殴打され、亡くなるという強盗殺人事件にまで発展している。

 「実行犯らは次々と逮捕されており、犯行の実態が徐々に明らかになってきました。彼らは、ネット上で募集される“闇バイト”に応募してきた寄せ集め。黒幕は、フィリピンの入国管理局が管轄する『ビクタン収容所』から指示を出していたことがわかっています。

 警視庁は、すでに特殊詐欺の容疑で逮捕状が出ている渡邉優樹容疑者、今村磨人(きよと)容疑者ら4人を、強盗事件の黒幕だと疑っており、身柄の引き渡しをフィリピン当局に求めています」(社会部記者)

 彼らは身元を伏せるため、コードネームを使っていた。渡邊容疑者と今村容疑者のコードネームは、どちらも人気漫画『ワンピース』の主人公から取った“ルフィ”。この2人組の“ルフィ”こそ、冒頭のKさんの“親分”だった人物だ。

 Kさんの内縁の妻を通じて、本誌はその実態を取材した。

 そもそもKさんは、2019年11月、フィリピンで特殊詐欺グループの“かけ子”として36人が一斉に逮捕された際に、捕まったうちの一人だ。

「そのグループを率いていたのが、渡邉容疑者と今村容疑者です。僕らが逮捕された際には逃げていましたが、その後捕まり、それぞれ収容所に送られて来ました」

 だが彼らは、Kさんのような“下っ端”とは別格だった。 「指定暴力団に所属していた過去があるという噂で、Sという男とともに、収容所内を支配していました。渡邉容疑者と今村容疑者は、ともに札幌市出身で、地元の友達同士だと言っていましたね。同世代で仲がよさそうでした。今村容疑者は渡邉容疑者のことを『ゆう』と呼んでいたぐらいですから。

 僕は今村容疑者が、日本円にして100万円以上もの大金を収容所幹部に渡すところを目撃しました。お金のある彼らは、看守から優遇され、逆に気に入らない人間を独居房に入れさせたり、トイレやシャワーを使わせないようにしていたんです。彼らに目をつけられると、食事すらできませんでした」

 “力”を手に入れた彼らは、収容所の中で再び悪事に手を染めるようになった。

「10人ほどの“子分”らに『どうせ悪いことしたんだから、もっと悪いことをしてカネを稼げ』と言って、収容所の中から日本に電話をかけさせ、オレオレ詐欺キャッシュカード詐欺盗などをさせていたんです。僕も加担させられそうになりましたが、これ以上罪を重ねたくないので、かたくなに抵抗しました」

 日本国内で、特殊詐欺への警戒が強まるなかで、思うような成果が上がらなくなってくると、“ルフィ”らは凶悪犯罪にも手を染めるようになった。

 それが、今回の連続強盗事件だ。 「今村容疑者と渡邉容疑者が、日本にいる実行犯らに、強盗の指示を出すところを何度も目撃しました。彼らは特殊詐欺のときも、かけ子たちが逮捕を恐れて逃げようとすると、『日本にいる恋人や母親をさらうぞ』と脅して言いなりにさせていました。今回も、日本で指示を受けていた実行犯たちは、そうやって操られていたのかも…」

 さらにKさんは、渡邉容疑者からとある自慢話を聞かされたことがあるという。

「『俺は以前、札幌で窃盗をやって逮捕されたけど、そのときに俺に使われて共犯者として捕まったのが、あのEXITの兼近なんだ』と話していたんです。そのときは、まったく信じていませんでしたよ」  
 ギャル男風漫才で人気のEXIT・兼近大樹(31)。ルフィの一味だったとは、にわかには信じがたいが、確かに彼には2度の逮捕歴がある。 「2019年9月に『週刊文春』は、兼近が2011年11月に女子高生に売春の斡旋をしていたとして逮捕されたことがあると報じました。直撃に対して兼近は『やっと話せる』『すべてをさらけ出してほしい』といさぎよく認めました」(芸能記者

 さらに、2019年10月4日放送の『爆報!THEフライデー』(TBS系)では、兼近自身が、もうひとつの逮捕歴についても明かしている。

「2012年8月、札幌市内で起きた1千万円窃盗事件のことです。兼近さんは逮捕され、10日間の勾留後、不起訴処分になったそうです。実際、当時の新聞では、ホストクラブ従業員の男性宅に侵入し、現金約1千万円入りの耐火金庫などを盗んだ疑いで、札幌市内の『不動産業渡邉優樹容疑者』と『飲食店従業員兼近大樹容疑者』が逮捕されたと報じられています」(社会部記者) “ルフィ”と兼近の意外すぎる共犯の過去…。

 兼近が執筆した自伝的小説『むき出し』(文藝春秋)でも、当の窃盗事件について描かれたと思われる箇所がある。  

 売春の斡旋容疑で逮捕された主人公は、検察庁の待機室で「手首の袖から和彫りをチラ見せしている男」と運命的な出会いを果たす。この男と意気投合した主人公は、すすめられるがままに、バーの経営を始めた。

 そしてある日、男からこんな依頼を受ける。 「女が攫われたっぽいから確認のために、知り合いの家の鍵を開けてきてくれ」

 店をもたせてくれた“ボス”の指示どおり業者を呼んで解錠し、無人であることを確認した主人公。だがその数日後、自宅に警察がやってきて、自分が解錠に立ち会った家で、直後に窃盗があったことを知らされる。「ハメられた」と知った主人公は、札幌を捨て、芸人を目指し上京するのだった――。

 兼近が自伝的小説の中で描いた主人公の姿は、“闇バイト”のために集められた素人たちが強盗に手を染める、今回の事件を彷彿とさせる。

 もちろん、兼近は自ら2度の逮捕歴を明かしたうえで、過去の所業を反省し、立派に更生している。まさか、“ルフィ”と接点があったとは兼近も驚いているだろう。

「事件は、まだまだ収束しそうにありません。“ルフィ”以外にも複数の黒幕の名が挙がっており、全容解明にはかなりの時間がかかりそうです」(前出・社会部記者)  現実社会で“海賊王”は許されない。』

 連続強盗事件の黒幕が、EXITの兼近と接点があったという点でもかなりインパクトがあるニュースだが、今回の事件を別の角度から見てみたい。

 まず、最近の犯罪は日本国内だけで考えられなくなっていること。

 海外にいた場合は、その国の法律が優先される。逆に言えば、日本の法律は適用されない、もしくは適用にくくなると言っていいだろう。  それが犯人の狙いだ。

 今回はフィリピンだったが、別の特殊詐欺事件ではタイで日本人が捕まったケースもあった。  海外の方が日本のようにきめ細かいルールがなかったりもするのも事実。

 今回のフィリピンの刑務所は、VIPルームがあり、金さえ払えばエアコン付きルームにして、スマホさえ自由に使えるらしい。まあ南米の刑務所でも似たような事例は聞くが、海外の刑務所は金次第ということもけっこうある。

 日本の常識で言えば、刑務所で自由にスマホを操作できて犯罪を指示するなんて信じられないが、実際にできる環境のようだ。  フィリピンの看守を買収するのは簡単らしい。

 いや、そもそも刑務所内にVIPルームを設けて、受刑者から金をとろうという発想するところだからね。受刑者主催の売店もあるようだし、刑を償うというような所とはかけ離れている。

 つまり、そういう金のある奴が刑務所を支配していくということだ。  

 また、今回の強盗事件の指示役の容疑者として挙がっている渡辺、今村容疑者は、わざとフィリピン人に頼んで告訴してもらい、日本に帰れないように操作していたらしい。  つまり、フィリピンでの犯罪事件が片付かないと、日本に送還されない方法を取ったということ。

 独立国家として、自国での犯罪に決着がつかない限り、容疑者を強制送還する国は少ないだろう。  そこを狙ったわけだ。

 日本の刑務所に収容されるよりずっとマシだろうからね。日本へ帰れないような手を打っていたわけだ。

 ところでもう1つ大きな点がある。

 スマホで指示できたとしても実際に動くのは別の人。
 特にフィリピンへの送金は信頼できる仲間、もしくは絶対服従の手下が必要だ。

 最近では日本の金融機関マネーロンダリングにかなり気を付けるようになったしね。そういう絶対服従の組織を作り上げているということだね。

 先ほど海外では金次第って言ったけど、捨て駒の実行役は闇バイトなどから応募してきた面識もない連中。日本も金次第という本質は変わらない。

 それで個人情報を把握し、組織を抜け出せなくしているらしい。  また本人への暴力だけでなく、恋人や家族を襲うなどの脅迫もあるようだ。

 この辺は北朝鮮のような国家もマフィア麻薬組織のようなところも似たような感じだね。この人質作戦は。  

 今回、組織を壊滅できるのか。
 海外にいてもスマホで犯罪を指示し、金を手に入れられる時代。便利だけど、怖い世の中でもある。  
 今回の事件はフィリピンと日本の警察が連絡し、協力関係があったからまだ事件解決に動いている。だけど、これが日本の警察と連携が取れない国だったらどうだろう? 日本の警察は手も足も出ないかもしれない。

 世界の賄賂や金で言うことを聞く連中をなくすことはできないだろう。

 個人的にはもっと個人情報を大切に扱う教育を行い、個人情報を流出させた企業や人物の罰則を厳しくすべきだと思う。

 犯罪組織がピンポイントで家を特定できた理由は何か。
 特殊詐欺にしても強盗にしても、その家に現金があるかどうかが重要になる。

 強盗に入っても金がないと意味がないし、非効率的だからだ。
 その資産情報が犯罪組織にダダ洩れ状態だから、こういう犯罪がしやすくなる。

 過去には年金情報中国の会社に委託していたりという信じられない事件も起きた。組織としての意識の低さも明らかになった。

 データ管理の重要性の教育が必要だろう。そのミスが間接的に犯罪に結びついていっている。

 日本国民全員が、データ管理者のちょっとした操作ミスが何年か後に殺人事件に結び付く時代なのだということを理解しないといけないだろう。

            

ブリーダーとペット

オランダ   デザイナーブリード禁止   

『【AFP=時事】オランダのピート・アデマ(Piet Adema)農相20日、短頭種の犬や折れ耳の猫など、見た目はかわいいが健康に「悲惨な」問題を抱える「デザイナーブリード」と呼ばれるペットの新たな飼育広告・ソーシャルメディアでの写真掲載を禁止する方針を明らかにした。

 アデマ氏は「『かわいい』と思う気持ちが、罪のない動物を悲惨な目に遭わせている」「だからこそ、オランダペットが見た目のせいで苦しまずに済む未来に向けて、大きな一歩を踏み出していく」と述べた。

 デザイナーブリードは見た目のかわいさから、有名人やソーシャルメディアインフルエンサーの間で人気を集めているが、疾患が多い。

 政府は、対象となる品種のリストの完成には時間がかかるとしているが、オランダ公共テレビNOSは、対象となる犬種にはパグも含まれる可能性があると報じている。

 最近の研究では、パグフレンチブルドッグ、イングリッシュブルドッグのような鼻先が短い犬種は、特に呼吸器の病気を起こしやすいことが分かっている。

 法律で新たな飼育が禁じられた場合でも移行期間が設けられ、既に飼っているペットは寿命を終えるまで飼育できる。』

 オランダの農相がデザイナーブリードを禁止する方針を示した。

 デザイナーブリードって、あまり聞きなれない言葉かもしれない。デザイナードッグと言えば、独自の品種として確立しつつあるハイブリッド犬のことらしい。

 デザイナーブリードは見た目のかわいさから、有名人やソーシャルメディアインフルエンサーの間で人気を集めているそうだが、一番の問題はそのペットに疾患が多いことのようだね。

 まあ、人間の都合でペットに色々なものを着せたりすると、動物にとっては健康に負担がかかっているということだろう。

 対象となる品種のリストの完成には時間がかかるとしているが、対象になったら飼うことが禁じられるらしい。  

 今、飼っている飼い主はOKらしいけど。 そうなると、駆け込みで人気のペットを買う現象が起こってくるのではないかな?  

 ペットもおしゃれの1つにしか考えられないなら、そういう措置も仕方がないのかなあ。

 人間の都合で動物の健康が侵されているならね。

 さて、オランダの考え方が世界に広がっていくのか。それとも、自分達だけで終わってしまうのか。今後も動物保護の観点からは要注意だね。

           

南米の政治

ブラジル官邸の泥棒事件

 『【AFP=時事】ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)新大統領の妻、ジャンジャ(Janja)ことホザンジェラ・ダシルバ(Rosangela da Silva)氏(56)は5日、アウボラーダ宮殿(Alvorada Palace、大統領官邸)の破損がひどく、美術品や家具が紛失している問題にも取り組む考えを明らかにした。

 ホザンジェラ氏は地元テレビ局グロボ(Globo)に宮殿を案内し、ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の在任中に荒れ放題になっていると述べた。

  昨年5月にルラ氏と結婚したホザンジェラ氏は、建物の主要構造部が「劣化」したままになっていると述べ、破れたじゅうたんや傷んだ床、割れた窓、水漏れの跡が残る天井、家具が取り除かれた広間などを撮影班に示し、紛失または破損した家具や美術品は数知れず、19世紀の美術品も床に放置されていたと説明した。

 ボルソナロ氏が毎週、極右の支持者向けに動画を配信していた書斎周辺には電子機器が散乱していた。  

  ホザンジェラ氏は、夫妻で宮殿に移る前に改修工事を行うとともに家具と美術品の目録を作成するとし、「この建物は国の史跡として登録されている」と述べ、「入居した大統領が歴史的な国有財産を持ち去る事態が二度と起きないように、この中にあるものを目録に加えていこうと考えている」と話した。 【翻訳編集】AFPBB News』  

 アメリもそうだが中南米は大統領などトップが変わると、政府関係者も一斉に変わる。日本の政治システムとは大きく違う。

 今回ブラジルの選挙では、ルラ大統領が僅差で返り咲いた。  

 そして大統領官邸に入ると、荒れ放題になって、紛失または破損した家具や美術品は数知れずという状態らしい。  

 ルラ大統領ボルソナロ元大統領の前に大統領職にあったから、大統領官邸の状況は知っているからね。  

 自分達が住んでいた頃と大きく変わっていたということだろう。

 「入居した大統領が歴史的な国有財産を持ち去る事態が二度と起きないように、この中にあるものを目録に加えていこうと考えている」というが、なくなった物の請求ができないところがブラジルらしい。  
   証拠不十分ということだろうけど、一国のトップである大統領になった人物がそういうモラルのない人物だったということは、賄賂などの不正も常時行われていたといわれても仕方がないだろう。

  少なくとも公平さは認められないだろうね。

  中南米では政権の旨味に集まった関係者だけが得をするというのは時々耳にすることだけど。

 まあ、このルナ氏自体、かつてマネーロンダリング汚職の罪で有罪判決を受け、9年半の禁固刑を宣告されたという経歴の持ち主だけどね。政治の権力を失うと政敵に犯罪者にされるということもある。

 妻のホザンジェラ氏は昨年結婚したばかりだから、以前ルラ氏が大統領だった時代にはいなかったので、今回の大統領官邸の惨状にビックリしたのかもしれない。

  いずれにしても、ブラジルの政治は一筋縄ではいかないということだね。     
              

元プロ野球選手の異色のキャリア

ドイツでプレー サッカーじゃなく野球

『元DeNA久保康友投手が、ドイツの野球ブンデスリーガを戦うハンブルクスティーラーズ入りすることが24日分かった。球団が公式ホームページで発表した。

 久保は2017年を最後にNPBを離れてからは海外にプレーの場を求め、独立リーグメキシカンリーグで投げ続け、今季は関西独立リーグの兵庫や、北海道ベースボールリーグの富良野でプレーしていた。

 ハンブルク久保の加入を「クリスマスプレゼント」と表現。2005年にロッテで新人王に輝いたことやチームの日本一に貢献したことを紹介し「日本のスーパースター」とつづった。

 久保松坂世代の一員として、関大一高(大阪)3年時の選抜で準優勝。社会人野球の松下電器を経て2005年にロッテ入りし、同年10勝3敗の成績を残した。

 その後2009年には阪神、2014年にはDeNAと移籍し、NPB通算では304試合に登板、97勝86敗6セーブで防御率3.70の成績を残している。』

 元DeNA久保康友投手が、ドイツの野球ブンデスリーガを戦うハンブルクスティーラーズ入りというニュース。

 久保康友投手ロッテで新人王を取っているし、超一流とまではいかなくてもセ・パ両方のファンに認知されるだけの実績を残した選手だ。

 実はブンデスリーガとあったのでサッカーの話かと思いきや野球の話。

 ドイツと言えば、一番にイメージするスポーツサッカー。世界の強豪国の1つで、ワールドカップでも何度も優勝している。

 野球ワールドカップがあるけど、ヨーロッパの国は概して弱い。  

 せいぜいオランダ、イタリアくらいかな。
 ただ、オランダの場合、南米付近のキュラソー島などオランダ領からの出身者も多く、オランダ本土野球が盛んかと言えば賛否両論だろう。

 オランダ、イタリアスポーツと言えば、サッカーが一番に浮かぶよね。
 オランダスピードスケートなど冬のスポーツも世界的に有名だ。

 そんな中、久保投手が選んだのが、ドイツのブンデスリーガ
 ドイツで野球ってほとんど結びつかなったよ。

 調べてみると、1部16球団、2部25球団の合計41球団が所属しているらしい。意外と言っては何だが、けっこうチームがあるんだね。

 以前、G・G佐藤イタリアリーグに行ったことがあったと思うけど、やっぱりなかなか難しいみたいだね。  

 野球メジャースポーツでないと、金銭面でも経営が苦しいだろうし、給料もメジャー日本のプロ野球とは比べ物にならないだろう。

 ただ、久保選手はかなりタフだと思う。

 NPB出身者である程度の成績を残し、名前も知られているのに、関西独立リーグの兵庫や、北海道ベースボールリーグの富良野でプレーしている。

 普通、ある程度の年齢でNPBで引退したなら、他の下と見られるリーグでプレーしないだろう。だけど、久保選手はどんな環境でも野球をしようというポリシーが感じられる。

 独立リーグやメキシコリーグを経験して、海外での生活も体験済みだ。

 日本での枠を飛び出すということは野球をやめても、貴重な経験になると思う。
 世界的に野球を普及させようとすれば、これまでと違った経歴を持つ久保選手は貴重だと思う。

 サッカーと比べて、野球は道具にお金がかかるからか、普及している国が偏っている。

 ベイスボール・ワールドカップを見てもアジアであれば日本、韓国、台湾

 あと野球が盛んなのはカリブ海諸国やその周辺。  キューバドミニカ共和国プエルトリコ(米国)、ベネズエラニカラグアパナマで、アメリカ、カナダ北米

 それ以外の国では野球と言っても人々の関心は高くない。

 アジアだって、ベトナムカンボジアミャンマー野球と言ってもほとんどルールも知らないし、インドやスリランカパキスタンなどは野球とちょっと似ているクリケットが大人気で、野球についてはほとんど知らない。

 これから野球スポーツとして世界的にするなら、ヨーロッパでの盛り上がりは必須。ある程度資金があって、クラブ経営が上手にできるところじゃないと長続きをしないからね。ヨーロッパには サッカーで、そういう経営ノウハウもあると思う。

 そういう意味では、久保選手ハンブルクスティーラーズ入りはドイツ人に野球の関心を持たせるいい機会になるかもしれない。

 久保選手海外の貴重な体験を持ち帰れるしね。
 今、ドイツの野球事情に詳しい人なんて日本にほとんどいないだろう。

 そういう意味では久保選手ニッチニーズを埋める貴重な存在になりそう。

 松坂世代はほどんとの選手が引退してしまったが、NPBを引退してもなお、野球をすることに拘る久保選手。  

 今までのプロ野球選手の引退後のキャリアとは全く違うことをやっている久保選手に今後も注目していきたい。
             

メッシとアルゼンチンサポーター

カタールW杯のサポーター

 『サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は18日(日本時間19日)、アルゼンチンとフランスが決勝で激突する。

 アルゼンチンは毎試合、大勢の母国サポーターが大声援を送っているが、現地にいる同国のサポーターを英紙が直撃。

 「家に帰ったら一文無し。でも気にしない。欲しいものはW杯優勝だけだ」などと驚くべき熱意を特集している。

 英紙「ザ・サンは「お金がなくてアルゼンチンに帰れるはずもない、それでも我々の英雄メッシW杯を掲げるのを見ることだけが唯一の関心事だ」との見出しで記事を掲載。

 アルゼンチン経済について「月の平均給料は320ポンド(約5万3000円)と国民は貧しく、ほとんどの人が2、3つの仕事を掛け持ちして一日16時間働いて、高額な請求書の支払いのため苦しんでいる」と現状を説明した。

 それでもサッカーへの情熱は、多くのファンにカタール行きを決断させたようだ。

 同紙はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスでワインビジネスも手がける弁護士のニコサル・オレジャーノ氏にインタビュー。

 現在はW杯観戦のため首都ドーハに滞在しているオレジャーノ氏について「彼はスペインへ飛び、そこからロンドン、ドバイを経て、バスと電車でサウジアラビアを通過してドーハへ到着した」と現地入りの長い道のりを紹介した。

 30歳のオレジャーノ氏は現在、「ほとんど資金を使い果たし、ドーハの南にあるアルゼンチンファンのコミュニティに滞在している」という。

 記事ではオレジャーノ氏のコメントも掲載。「私にはお金はなく、どうやって帰国するのか見当もつかない。それでもここで去ることはできない。リオネル・メッシW杯を掲げるまで、あとほんの少しなのだから」とこのように決意を語っていた。

「母国では政治家が我々を失望させているけど、サッカーの代表チームは違う。彼らは我々にとって唯一の希望なんだ」「私の恋人は、資金が底を尽きたときに500ドル(約6万8000円)貸してくれた。

 でもカタールへ来るために家を売った人も知っている。アルゼンチンの人々は苦しんでいる。でも多くの人がここまで来て、留まってチームをサポート出来るように、ファンに寄付する人さえいるんだ」

 アルゼンチンサポーター「家に帰ったら一文無し。でも気にしない」  会計士でパートタイムの肉のトレーダーでもある36歳のハビエル・マフムド氏もカタールへ観戦に訪れた一人。

 記事では「パートナーの34歳カルラ・バルレッタさんとブエノスアイレスにある家のために貯金をすることに苦戦している」「しかしカルラさんは彼の決断を支持。エジプトとレバノン経由でのドーハ行きのために貯金を全て使い果たした」と紹介され、このように代表チームへの愛を語っていた。

「母国の経済は酷い。でもリオネル・メッシは勝って恩返ししてくれるだろう。残金はほんの少しで決勝のチケットもない。でもここまでチームについてきたのだから、どうにか観戦する方法が見つかるのを願っているよ」  

 マフムド氏は、周囲の支えがあって現地観戦できていることにも感謝。「家に帰ったら一文無しでクリスマスプレゼントを買うことも出来ないだろう。でも気にしない。家族は理解してくれるんだ。欲しいものはW杯優勝だけだ」と母国にとって3度目の栄冠を熱望していた。』  

 アルゼンチンに限らず、ブラジルなど南米にはサッカー応援に人生をかけている人が大勢いる。

 ブラジルなど多民族国家で、人種も色々で貧富の差が大きく、人口も多い国では、なかなかブラジル人としてのアイデンティティを意識することが少ないような印象を受ける。

 私は南米を旅行したことがあるが、その時感じたのがブラジルを1つにするのって、サッカーのブラジル代表を応援している時ではないかと思ったほどだ。  

 アルゼンチンイタリア系移民が多いが、サルタ、フフイなどボリビアに近い地域にはアジア系の顔立ちをした少数民族も暮らしている。

 特に今回のアルゼンチンは、マラドーナと人気を二分するメッシ最後のワールドカップということもあって、いつも以上に気合が入っている気がする。

 メッシサッカー史上でもトップ5に入る名選手ではあるけど、アルゼンチン代表チームでは大した実績を残していない。あれほど、クラブでのタイトルや個人のバロンドール受賞などある名選手がだ。

 ライバルであったポルトガルのC.ロナウドと共に、ワールドカップでの優勝が1度もない。

 ブラジル大会で決勝まで行って初タイトルかと思ったが、ドイツに敗れて準優勝だった。

 南米の大会でも、メッシアルゼンチン代表のチームでタイトルが取れず、もう一人の英雄マラドーナの代表チームでの貢献と比べて物足りないと、色々な批判を受けたりもした。

 ようやく2021年にコパ・アメリカで優勝してやっとという感じだったから、メッシアルゼンチンの国を背負った戦いであるワールドカップのタイトルは何が何でも欲しいところだ。

 現在サッカー選手としてNO1ではないかと言われているフランスのエムバペは、まだ弱冠23歳だというのに、既にロシア大会でワールドカップ優勝を経験している。  

 そして今大会でもエムバペメッシと共に得点王争いをしているライバルでもある。

 そんなアルゼンチンサッカーファンにとっては、いつも以上に熱くなる理由がある。

 だけど、日本人からすれば、後先考えずにサッカーの喜びだけに浸っていてどうする?という疑問を持つ人が多いだろう。

 恐らく家を売ってとか、帰りの航空券代がないけどと言った破天荒な応援は理解できないに違いない。

 ここで日本人とアルゼンチン人の幸せの違いがあるのではないかと思う。

 日本人は将来のことを常に考え、貯金率も諸外国に比べてかなり高いと言われている。 一方、アルゼンチンは借金国だし、生活保護に関しても政府はそんなに当てにならない状況。政治的に不安定な時期も多い。

 こんなにアルゼンチン経済が悪化して借金もあるのに気にしないというラテン的な性格がすべて悪いというわけではない。

 それは幸せに対する考え方の違いともいえる。

 生活が苦しいと言っても日本人は餓死するような状況にあるわけでもない。だけど、自殺者は多い。  貯金をして人生を楽しむことをあまりせずに亡くなる人も多いと言われている。

 人間が感じる幸せについては、物質的な満足度よりも思い出などの経験の方が後々まで幸せな気分でいられるという研究もある。

 カタールに行っている熱狂的なアルゼンチンサポーターにとっては、それがメッシの掲げる優勝トルフィーだということだろう。

 日本人とは違った幸せ感を見ているのは確かだ。

 だからこそ、南米のサッカー代表選手日本代表などと比べ、物凄いプレッシャーを受けているともいえる。  特にエースを言われる選手は、勝てばヒーローだが、ちょっと負けが続くとSNSなどでも批判の的になる。国民みんなサッカー通のような感じだから、色々な批判が起こる。

 監督もそうだが、代表選手もメンタルが強くないとやっていられないだろう。

 またワールドカップで一度ミスをして命が奪われたりする事件も実際に起こったりしている。コロンビアのエスコバル選手オウンゴールをして帰国したら、殺されてしまった。

 南米の熱狂的なサポーターは、勝っている時はいいが、負けてしまうと狂気に走ることもあるのだ。

 サッカーの勝敗が人生を大きく左右することもある。
 サポーターが人生をかけて応援しているというのは、メッシやネイマールなど国を代用するエースにとっては、とてつもなくプレッシャーだということ。

 今大会でも優勝最有力国と言われていたブラジルクロアチアPK戦で負けた時、ネイマールが涙して、次の大会に出るかどうかわからないという発言をした。  

 ネイマールはまだ30歳。次の大会でも34歳だから、普通に考えればあれだけの才能を持った選手が代表に選ばれる可能性は非常に高い。  

 でも、メンタル面が持たないということだろう。ネイマールは10代からブラジル代表として活躍してきたが、毎回優勝候補と言われながらワールドカップでの成績は決して良くない。ワールドカップの決勝に進んだことさえもない。

 ブラジルの伝説、ペレは何度かブラジルを優勝に導いた。
 ネイマールのような偉大な選手ペレのような歴代の偉大な選手と比べられるのだ。

 いくらクラブチームでタイトルを取ったり、個人でタイトルを獲得しても、国の代表で良い成績を残せていないと、色々文句を言われるのが宿命とも言える。

 サッカー王国ブラジルの主将とエースを言うのは、我々日本人には理解できないほどのプレッシャーがあるのだと思われる。  

 実際、メッシでさえ、南米タイトルさえ取れなかった時に、批判に耐えきれずアルゼンチン代表を引退するというような発言をしていたことがある。

 たかがサッカー、されどサッカー

 アルゼンチンブラジルのように南米では、サッカーに対する情熱が我々日本人とは比較にならないほど熱い人が多いのだ。

 アルゼンチンやブラジルなど南米のサポーターにとってのサッカーは、その人の人生を賭けるだけの価値があるものと言うこともできるね。

 だからこそ、今回はアルゼンチンのメッシに優勝トルフィーを掲げさせてあげたいな。  

                    

            

ロシアからプーチン逃亡計画

プーチンの亡命計画暴露

 『ウクライナでの苦戦が伝えられるロシア軍だが、もしもロシアが戦争に負けた場合には、ウラジーミル・プーチン大統領は国外に「逃亡する計画」があるという情報が浮上した。

 これはプーチンの元スピーチライターが暴露したもので、「ノアの方舟作戦」という名で密かに準備が進められているという。

 政治アナリストでもあり、2018年からイスラエルに亡命している元クレムリンのスピーチライター、アッバスガリャモフは、信頼できる情報筋からの情報として、ロシア政府ウクライナとの戦争で敗北した場合の計画を春から練っており、そこにはプーチンと上層部がベネズエラに逃亡する計画も含まれていると明かした。

 「私は通常は情報筋からの話を明かさないが、今日は例外だ。第一に、私はその情報源を非常に信頼しており、第二に、その情報が非常に興味を引くものだからだ」とガリャモフは12月7日、自身のテレグラムチャンネルで述べた。

 ガリャモフによると、この逃亡計画は「ノアの方舟作戦」と呼ばれている。プーチンの逃亡先の最有力候補にはアルゼンチンベネズエラが挙がっており、当初は中国も検討されていたという。

「(ノアの方舟という)名前が示すように、自国で困難な状況になった場合に行ける新天地を見つけるというものだ」とガリャモフ。

プーチンの側近は、彼が戦争に負け、権力を失い、急いでどこかに逃げざるを得なくなる可能性を排除していない」

 ■ 国営企業幹部がプーチン逃亡計画を手配 情報筋はガリャモフに、ロシア国営エネルギー大手ロスネフチのユーリー・クリーリン副社長が、ベネズエラ逃亡計画を手配していると明かしたという。

「彼(クリーリン)は今夏に(ロスネフチから)正式に退職し、今は『ノアの方舟』に完全に専念している」とガリャモフは言う。

 「彼は米国の市民権を持ち、素晴らしいコネクションもある。カリフォルニアのヘイワード大学を卒業し、BPの組織で働き、広報担当ディレクターという高い地位にも就いていた」

 ニューズウィークが調べたところ、クリーリンは現在もロスネフチの副社長兼チーフ・オブ・スタッフとして、ウォール・ストリート・ジャーナルの企業プロファイルを含む複数のサイトに掲載されている。

 ガリャモフは「残念ながら、私の情報筋はこれ以外の詳細を把握していないが、彼の話は十分理解できる。彼ら(ロシア)が『すべて計画通りに進んでいる』と言うときは、どの計画なのかを明らかにすることに意味がある。彼らは複数の計画を持っているようだ」と指摘している。』

  ロシアのプーチン大統領動員令を発動したにもかかわらず、ウクライナでの苦戦が伝えられている。

 そんな中、飛び出してきた「プーチン逃亡計画」。

 ロシアで動員令を発動して以来、ロシア国民プーチン支持率も下がってきていると言われている。  ロシア国民も強いリーダーを支持するという伝統はあるものの、やはり自分の身近な人達が戦争に駆り出され、帰ってこないリスクもあるとなれば現実味が違ってくるのだろう。

 これまでは自分とはあまり関係ない感じで対岸の火事のような意識だったのが、自分達の身近に戦争というものが迫ってきたら心変わりも仕方がないだろう。

 しかも、動員された人達のモチベーションは低いともいわれている。

 ろくに軍事訓練を行われずに前線に送り出されるとか、銃を衣服を始めまともに支給されないとか、ロシア兵の士気が下がっているニュースが幾度となく流れてきている。

 それにジョージアを始め、ロシア人がVISAなどあまり気にしなくていい国には、動員令回避したい人達が大勢ロシアを後にしている。

 大義名分で自分の命や未来を捨てる気がない人達。IT関係者などロシアからの人材流出もクローズアップされてきているよね。

 ロシアの大義名分プーチン大統領の考えのもの。しかも、プーチンの方針に逆らえないような法律を作り、厳しい管理に置く社会の中で発せられている。

 動員された兵亡くなっているいる最近では、「人は誰でも死ぬ」というような発言をプーチン大統領がしたというニュースも流れた。  

 それなら自分は何かあれば責任を取って潔く死ぬのかというと、この計画を見るとプーチン大統領自身は自己保身に走っている。  

 まあ、多くの独裁者がこのような行動をとることは歴史が証明している。

 いざとなった時の方法を考えておくのはリーダーの鉄則だから、プーチン逃亡計画自体には大して驚きもないけど。

 そのプーチン大統領の逃亡先南米ベネズエラやアルゼンチンが挙がっているらしい。

 ベネズエラは納得だ。
 かつては民主主義で石油輸出国でもあったベネズエラは南米の優等生であった。

 しかし、ウーゴ・チャベス政権では社会主義体制となり、反米に転じた。民主主義路線は失われ、チャベス独裁政権のようになった。

 キューバを始め、ロシア、イラン、中国などと友好を深め、チャベス大統領が亡くなった後を継いだ、現在のマドゥーロ大統領も同じ路線を行っている。  

 ロシアのプーチン大統領としては、国との関係も良好で、隠れ家的な地域がいくつもある南米は最適なのかもしれない。

 アルゼンチンに関しては、ちょっと意外だったな。

 南米の政治は安定しているとは言い難いし、かつては独裁政権も続いたアルゼンチンだが、現在、そこまでロシアとの繋がりが強いとは思わなかったけどな。

 かつてはナチス・ドイツ関係者の亡命を多く受け入れたアルゼンチンだから、そういう亡命者を受け入れる土壌があるのかもしれない。

 まあ、国土が広い分、プーチン大統領が隠れるのにいい場所があったのかもしれないけどね。

 ただ、国内の政治的クーデターの亡命と違って、プーチン大統領の場合は、西側諸国から目の敵にされているからね。

 それだけでなく、ウクライナ侵攻によって国際制裁を受け、動員令まで敢行して、外資撤退人材流出を招きロシア経済を疲弊させてきた。  

 ロシア国民の生活は苦しくなったのに、当のプーチン大統領とその側近連中だけはよその国でのうのうと優雅な暮らしをしているとなると、ロシア国民の恨みも出てくるだろう。

 プーチン暗殺計画だってあるかもしれない。

 今だってロシアプーチン大統領は暗殺計画にかなり敏感になっているようだしね。  

 プーチン大統領が、国際制裁を受けている中で、どこまで資金を移動させて、安全を確保するのか。  はたまた、アメリを始めとする西側諸国がそれを阻止するのか。

 プーチン大統領の逃亡を受け入れるということは、その受け入れ国にとっても不利益を被る可能性が大だから、どうなることやら。

 その分、ロシアからの見返りがあればいいけど、権力を失った後ではそれも難しいのではないかな?
 隠し資産をこっそりを動かせるなどできれば別だろうけど。

 日本では顧客確認など厳しくなってきているけど、世界ではまだ緩い取引所がある仮想通貨などが狙われるかもしれないね。

 国際政治や経済も大きく影響されるプーチン大統領の行動に要注目だね。