ドイツでプレー サッカーじゃなく野球
『元DeNAの久保康友投手が、ドイツの野球ブンデスリーガを戦うハンブルク・スティーラーズ入りすることが24日分かった。球団が公式ホームページで発表した。
久保は2017年を最後にNPBを離れてからは海外にプレーの場を求め、米独立リーグやメキシカンリーグで投げ続け、今季は関西独立リーグの兵庫や、北海道ベースボールリーグの富良野でプレーしていた。
ハンブルクは久保の加入を「クリスマスプレゼント」と表現。2005年にロッテで新人王に輝いたことやチームの日本一に貢献したことを紹介し「日本のスーパースター」とつづった。
久保は松坂世代の一員として、関大一高(大阪)3年時の選抜で準優勝。社会人野球の松下電器を経て2005年にロッテ入りし、同年10勝3敗の成績を残した。
その後2009年には阪神、2014年にはDeNAと移籍し、NPB通算では304試合に登板、97勝86敗6セーブで防御率3.70の成績を残している。』
元DeNAの久保康友投手が、ドイツの野球ブンデスリーガを戦うハンブルク・スティーラーズ入りというニュース。
久保康友投手はロッテで新人王を取っているし、超一流とまではいかなくてもセ・パ両方のファンに認知されるだけの実績を残した選手だ。
実はブンデスリーガとあったのでサッカーの話かと思いきや野球の話。
ドイツと言えば、一番にイメージするスポーツはサッカー。世界の強豪国の1つで、ワールドカップでも何度も優勝している。
野球もワールドカップがあるけど、ヨーロッパの国は概して弱い。
せいぜいオランダ、イタリアくらいかな。
ただ、オランダの場合、南米付近のキュラソー島などオランダ領からの出身者も多く、オランダ本土で野球が盛んかと言えば賛否両論だろう。
オランダ、イタリアもスポーツと言えば、サッカーが一番に浮かぶよね。
オランダはスピードスケートなど冬のスポーツも世界的に有名だ。
そんな中、久保投手が選んだのが、ドイツのブンデスリーガ。
ドイツで野球ってほとんど結びつかなったよ。
調べてみると、1部16球団、2部25球団の合計41球団が所属しているらしい。意外と言っては何だが、けっこうチームがあるんだね。
以前、G・G佐藤がイタリアリーグに行ったことがあったと思うけど、やっぱりなかなか難しいみたいだね。
野球がメジャースポーツでないと、金銭面でも経営が苦しいだろうし、給料もメジャーや日本のプロ野球とは比べ物にならないだろう。
ただ、久保選手はかなりタフだと思う。
NPB出身者である程度の成績を残し、名前も知られているのに、関西独立リーグの兵庫や、北海道ベースボールリーグの富良野でプレーしている。
普通、ある程度の年齢でNPBで引退したなら、他の下と見られるリーグでプレーしないだろう。だけど、久保選手はどんな環境でも野球をしようというポリシーが感じられる。
米独立リーグやメキシコリーグを経験して、海外での生活も体験済みだ。
日本での枠を飛び出すということは野球をやめても、貴重な経験になると思う。
世界的に野球を普及させようとすれば、これまでと違った経歴を持つ久保選手は貴重だと思う。
サッカーと比べて、野球は道具にお金がかかるからか、普及している国が偏っている。
ベイスボール・ワールドカップを見てもアジアであれば日本、韓国、台湾。
あと野球が盛んなのはカリブ海諸国やその周辺。 キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコ(米国)、ベネズエラ、ニカラグア、パナマで、アメリカ、カナダの北米。
それ以外の国では野球と言っても人々の関心は高くない。
アジアだって、ベトナムやカンボジア、ミャンマーで野球と言ってもほとんどルールも知らないし、インドやスリランカ、パキスタンなどは野球とちょっと似ているクリケットが大人気で、野球についてはほとんど知らない。
これから野球をスポーツとして世界的にするなら、ヨーロッパでの盛り上がりは必須。ある程度資金があって、クラブ経営が上手にできるところじゃないと長続きをしないからね。ヨーロッパには サッカーで、そういう経営ノウハウもあると思う。
そういう意味では、久保選手のハンブルク・スティーラーズ入りはドイツ人に野球の関心を持たせるいい機会になるかもしれない。
久保選手も海外の貴重な体験を持ち帰れるしね。
今、ドイツの野球事情に詳しい人なんて日本にほとんどいないだろう。
そういう意味では久保選手はニッチニーズを埋める貴重な存在になりそう。
松坂世代はほどんとの選手が引退してしまったが、NPBを引退してもなお、野球をすることに拘る久保選手。
今までのプロ野球選手の引退後のキャリアとは全く違うことをやっている久保選手に今後も注目していきたい。