有名Youtuberと社会の危険
『欧州議会選挙の投票が、6月6日から9日にかけて加盟27ヵ国でおこなわれ、キプロスでは、無所属で立候補した”迷惑系YouTuber”で知られる、フィディアス・パナイオトゥ(24)が当選した。
YouTubeチャンネルに262万人(’24年6月12日時点)の登録者数を持つフィディアス。実業家のイーロン・マスク氏ら著名人100人とハグする企画は再生回数1500万回を超える有名YouTuberだ。
日本でフィディアスが特に注目されたのは’23年10月にYouTubeに投稿された”新幹線の無賃乗車”の動画だ。
フィディアスは「無料で電車に乗る方法を教えます」として、西九州新幹線に乗り込みトイレに籠城。目的地でトイレから出ると、待ち構えていた駅員から乗車券の提示を求められるも、隙をついて逃走。電車を乗り継ぎ岡山まで移動した様子を動画で公開した。
この問題でJR九州は’23年11月、警察に被害届を提出している。 その他にも動画内では、手持ちの現金がバスの運賃に足らず警察で取り調べを受けたり、泊まっていないホテルの朝食ビュッフェを勝手に食べるなどの様子が収められていた。
フィディアスは、その後動画のコメント欄で”不快にさせるつもりはなかった”と謝罪した。
そもそも欧州議会とはEUの立法機関で、EU27ヵ国の市民が各国の代表となる議員を5年ごとの直接選挙で選ぶ。議席数は720議席で住民数に比例して各国に割り振られ、市民はその国の候補者に投票できるという仕組み。
さまざまな政策分野の立法権を持つ欧州議会は、EUにおける新しい法律を審査し承認するなどの重要な役割がある。
「フィディアスは、政治経験もなければ、EU圏に関する知識もないことを本人も認めています。 その上で、ソーシャルメディアをフル活用して若年層に投票を呼び掛け、得票率19.4%で予想に反して当選を果たしました。従来の政治にノーを突きつけたい有権者の支持を集めたものとみられています。
キプロスの国営放送では”各政党は、現代に合わせてアップデートすべき”などと発言していて、国内では影響力を持ったインフルエンサーという扱いなのかもしれませんが、日本では”犯罪者”とのイメージも強く、フィディアスの当選に抵抗があるのも無理はないでしょう」(全国紙国際部記者)
Xやネット上ではフィディアスの当選を嘆く声が続出した。
《犯罪youtuberが欧州議会議員デビュー そんなに人材いないのかな》 《他国で悪意ある迷惑かけて、欧州の議員になれるなんて、信じられない!》 《は?!あの青髪無賃乗車外国人、議員になったの?!世も末じゃん》 《世の中、一体どうなってんだろうか…。》 《ある種の衆愚政治と言うかなんというか・・・有名youtuberの詭弁に扇動されちゃった人たちがコミュニティフォローをするような軽い感覚で投票した結果にも見えますね》』
無所属で立候補した”迷惑系YouTuber”で知られる、フィディアス・パナイオトゥ(24)が当選したというニュースが今回のテーマ。
単なる迷惑Youtuberであれば、遠く離れたキプロスの話など日本でニュースにもならないだろう。
フィディアスが有名なのは、迷惑Youtuberとして新幹線の無賃乗車の動画を流して日本では犯罪者だからだ。 日本人の親切心を逆手にとって、好き勝手して多くの批判を受けた迷惑Youtuberだ。
キプロスは地中海に浮かぶ島国で、あまりヨーロッパと認識していない人もいるかもしれない。
実はキプロスは政治的対立が大きく南はギリシャ系領、北側はトルコ系領となって1つの国という態をなしていない。
キプロスはトルコ系とギリシャ系の対立が根深く、キプロス人と言っても一筋縄ではいかない。トルコ、ギリシャの2国も関わっていたりするからね。
迷惑Youtuberのフィディアスがどちらかははっきりしないが、ギリシャ語を使っているようなのでギリシャ系ではないかと推測される。
その犯罪者のフィディアスが、欧州議会のEUの立法機関で、EU27ヵ国の市民が各国の代表となる議員に当選したという。
欧州議会の議員はヨーロッパ全体を見て法律などを設定する仕事で、政治経験もなければ、EU圏に関する知識もない犯罪者のフィディアが当選したことが非常に危険な兆候だと映る。
日本とキプロスでは政治に対する感覚が違うのかもしれないが、インフルエンサーに対する影響力の大きさには驚かされるね。
キプロスというEUの小国の話とは言え、有名Youtuberであれば、その仕事に適しているかどうかなど問題しないキプロス国民が多いという事だからだ。
キプロスの若者が既存の政治家に飽きてうんざりしているという見方もできるが、日本で犯罪者になった迷惑Youtuberで欧州議会に何の知識もない人物が議員になったという事実は驚きだ。
つまり現状に不満がある人間が多くなれば、有名なだけで無能な人物が政治を動かすということになるかもしれないということ。そうなると、どこかの独裁者に近い。
日本でもガーシーが暴露系Youtuberとして有名になり、国会議員までなったが、海外にずっといて一度も登会せずに逮捕された事件があった。これも今までの地盤看板という従来の日本の政治の常識を打ち破った点でも注目されたよね。
多くの若者は政治や政策に興味がない。 ただ、現状に不満を持っていれば、自分が見ているYoutuberやSNSのインフルエンサーに多大に影響されるという事がわかってきている。
最近ではヨーロッパでも極右勢力の躍進が目覚ましいというニュースも多くなってきている。
ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナの紛争は世界中を巻き込んで、各国の立場をより複雑にしている。
ロシアの一方的な領土拡大の為のウクライナ侵攻は、当初は世界で非難の声が大半であった。
しかし、最近では中国がロシア援助に動き、北朝鮮などのかつての共産国やマリ、ブルキナファソなど中央アフリカがフランス軍や米軍を捨ててロシアに寄り添うようになったりと、かつての冷戦時代に近い形になってきている。
米ソ冷戦時代はCOCOMという共産主義国向けの輸出制限が厳しかった。 軍事や核開発に応用できるようなものは、最近でも中国やロシアなどに輸出する場合はより厳格になってきている。中国、ロシアも対抗処置を取り、かつての冷戦時代に似てきているよね・・・。
EUはウクライナ支持であるが、セルビアはEU加盟と希望しているにもかかわらずロシアのプーチン寄りである。
ヨーロッパもかつては西側と東側に分かれ、東側はソ連(現在のロシア)の衛星国であったので、EUも拡大するにつれ、各国の複雑な事情を反映するようになっている。
そんなEUの欧州議会の議員が、犯罪者の政治的無知なYoutuber。
今後このような現象がどんどん起きてくるかと思うと、SNSのインフルエンサー対策というものも政治に必要になってくるかもしれないね。
色んな考え方の人が出てくるのはいいけど、議員という仕事の最低限の知識は必要だと思った次第です。
IT技術革新とプライバシー
交通機関に顔認証
『顔認証をチケットに代えてバスなどに乗車できるシステム「ユーカリPASS」が6月15日より、千葉県佐倉市のユーカリが丘において本格始動する。
日本で初めての本格的な顔認証乗車システムだ。
新交通システム山万ユーカリが丘線とコミュニティバス(こあらバス)で利用可能だ。ユーカリが丘は、1971年に山万によって開発が開始されたニュータウン。
山万ユーカリが丘線はニュータウンの中心を走る新交通システムだ。コミュニティバスは地域内に2路線がある。
今回導入される「ユーカリPASS」は、パナソニックコネクトの顔認証技術とジョルダンの決済システム「JorudanStyle Point&Pass」とを組み合わせたもの。
山万とジョルダンが共同で開発した。
非接触・非対面での本人確認とチケット確認、乗車管理を行ない、シームレスな乗車を利用者の「顔」ひとつで実現できる。
山万とジョルダンは、2021年5月10日から、山万コミュニティバスでの顔認証乗車によるシステムの実証実験を開始し、同年9月15日に山万ユーカリが丘線でのサービスを追加し、2023年3月まで、複数の交通機関の連携を通じた交通環境(マルチモーダル交通体系)整備の実証実験を行なってきた。
山万では、地域内の公共交通の決済手段を現在の切符・磁気券から新たに顔認証によるキャッシュレス決済へと変更させることにより、公共交通機関の利便性を向上させることを意図する。
これまで磁気券を発券していた券売機についても、ユーカリPASSの導入にあわせて、QRチケットを発行する券売機へ移行する。』
千葉県佐倉市のユーカリが丘の新交通システム山万ユーカリが丘線とコミュニティバスで日本で初めての顔認証パスを導入する。
「ユーカリPASS」は顔認証乗車システムのことで、パナソニック コネクトによる顔認証技術とジョルダンの決済・チケット管理システム「JorudanStyle Point&Pass」を使っている。
接触もせず対面もしなくて本人を確認でき、チケット確認、乗車管理も行うシステム。利用者の「顔」だけで全部支払いも完了し、乗車可能になる。
確かに便利だ。
定期を買ったり、金額をチャージしたり、切符を買ったりする時間を節約できる。
磁気券を発券していた券売機はQRチケットに変更するらしい。
QRチケットというのは、購入のチケット情報が入った、2次元バーコード(QRコード)の電子チケットのことだ。
スマートフォンやタブレットに表示したり、それを印刷して、入口の認証機にかざすことで入ることができるというもの。 まあ、海外ではQRチケット(バーコードチケット)が一般的になっているところもあるね。
マレーシアなどは長距離バスに乗る際は、パスポートなど身分証を提示してチケットを買うけど、その際はQRチケットを渡される。
待合室に入るのに、出発時間の何分前からかしか入れない仕組みになっている。 つまりチケットを持っていても早めの入室ができないということ。
ただ、今回はそれを上回る顔認証。
ニュータウンだから住民が限られているからやりやすい面もありそうだけど、どうなるのかな?
顔パスという言葉もある通り、チケットなどなくても改札を通ったり、バスに乗れるのは魅力的だよね。 ただ、懸念点もある。
JorudanStyle Point&Passは、顔認証をクレジットカードとリンクする。 という事は、かなりリスクが生じる可能性がある。
先ずはよくある個人情報漏れ。 顔と名前などの個人情報が今まで以上に晒されることになるよね。 少なくとも、山万とジョルダンの2社には渡っているし、個人の行動記録も丸わかりだ。
通勤、通学だけでなく、休みのプライベートの時間も何時にどこへ行ったということがわかってしまう。
2番目はクレジットカードを持てない人はどうなるのかということ。
デビットカードや銀行カードでも対応するのかな?
このニュータウンに限って言えば別の問題もありそうだけど。
ユーカリが丘は1971年に山万によって開発が開始されたとあるので既に50年経っている。
そうなると、最初に家を買った人は70代、80代の人達ではないだろう。
そんなお年寄りがスマホ決済を使いこなししたり、クレジットカードそのものを持っているのだろうか。
それとも、新しく開発したところが多く、現在の住民の平均年齢は30,40代なのだろうか??
顔認証は何もしなくていいので、そういう点では、財布やスマホを忘れたとしても乗車に関しては大丈夫だけどね。
ただ、そうなったら、目的地に着くまで気付かないから、逆に困るのではないかな?
3番目は顔などに大怪我を負った場合は、どうなるのだろう?
いや大怪我でなくても、美しくなりたいと整形をしたら機械に判別されなくなって乗れなくなったという笑い話も出てきそうだけど(笑)。
顔認証が広まると、整形疑惑とともになりすまし疑惑も発生するかもしれないな。
要は公共交通機関の利便性の向上とプライバシーの問題をどう考えるか。
ただ世界ではIT技術は年々凄まじい進化をしているのに、日本はあらゆる場面で遅れているのも事実。 決済・チケット管理システム「JorudanStyle Point&Pass」もこのニュースで脚光を浴びた。
ジョルダンにとっては、飛躍のチャンスでもあるし、業界としても大いに注目しているだろう。
今回の山万とジョルダンの試みが、日本の現金主義の壁に風穴を開け、IT化に貢献することは間違いない。 顔認証のデメリットをどのように克服して、人々に広めていくか。
要注目のニュースだね。
ブラジルのピザ屋での詐欺事件と決済システムの罠
即時決済システムの罠
『20歳の女性がPIX(即時決済システム)の偽の支払い証明書を使ってピザを購入し続け、約2年間にもわたって無銭飲食を繰り返していたしていたことが発覚した。
気づいた店側から支払いを求められると、あろうことか死んだふりをして支払いを回避しようとした。女は別の店でも同じ手口で詐欺行為に及んでおり、常習犯であることが明らかになったと24日付G1サイトが報じた。
事件は、ブラジル東北部ペルナンブコ州カマラギベ市にあるピザ屋「デリシャス・デリバリー」で起こった。
フランシエリー・ドス・サントス容疑者はここ数カ月の間に少なくとも5枚のピザを注文し、計814レアル(約2万5千円)の損失をもたらした。フランシリー容疑者は昨年、同店で週に3回注文するほどの常連客だったが、店側が詐欺に気づいたのは今年に入ってからだった。
被害にあった店のオーナー、アレックス・レナト・シルヴァさんは、「うちのスタッフが毎回支払い証明書を確認していたけど、特に問題に思わなかったんだ。でもある日、私がちょうどパソコンで事務作業をしているときに容疑者から商品の注文を受けたんだけど、PIXの決済完了通知が届かなかったんです」と振り返った。
翌日、アレックスさんは容疑者から送られた支払い証明書を印刷して銀行に持って行き、入金を確認したところ、それが偽造されたものだと告げられた。
その後、彼はフランシエリー容疑者に支払いを要求するも、何かと誤魔化されて一向に支払う気配が見られず、途方に暮れていると、別の店のオーナーから同容疑者が事故に遭い、その際に受けた手術の合併症で死亡した、という旨のワッツアップのメッセージを受け取ったことを知らされた。
そこには「家族の悲しみをお察しください。今朝まで、私たちの娘は幸せそうに微笑みながらここにいましたが、残念なことに彼女の最期が来てしまいました」とメッセージには書かれてあった。
しかしその3日後、アレックスさんは死んだはずの容疑者を飲み屋で偶然目撃し、目を疑った。「彼女はそこで酒を飲んでいて、話かけに行ったが拒否され、何も払わないと言われた。人でいっぱいだったので、その時は諦めることにしたんだ」と話した。
アレックスさんはその経験を自身のSNSで公表した後、全く同じ手口の詐欺に引っかかった別の店のオーナーから連絡を受けた。
被害者らは、フランシエリー容疑者の勤め先であるスーパーマーケット・チェーンのクレジットカードの受付カウンターに行き、そこで彼女が顧客のカードを偽造していたことがバレてクビになっていたことを知った。
アレックスさんは13日、詐欺の告訴状を提出した。彼によると、容疑者のターゲットはすべてレストランやバーなど食品業界で、被害者の一人は1千レアル以上を失ったのだという。
「この類の詐欺被害者がこれ以上出ないことを願っています。家族を養うために必死に働いている人々にとって大きな打撃となるのです」と話した。』
世界には厚顔無恥という人がいるが、今回のブラジル人女性は正にそういう人だね。 偽の支払い証明書を使ってピザを2年も購入し続けたと言うのも凄いよね。
世界では現金払いから、カードやQRコード払いなどに移行してきているが、良い事ばかりじゃないね。 偽の証明書ってどういう仕組みだったんだろ?
たまたま通知がなかったからわかっただけで、そうでなかったらずっと無銭飲食されていたという話だよね・・・。 まあ、常連客になるわけだ。いや、無銭飲食だから客じゃないか。
フランシエリー容疑者に支払いを要求した後も凄いよね。
のらりくらりとかわし、しまいには自分が死んだ事にしているんだから。
それにしても街から出ていくならわかるが、同じ町に住んでいたらバレるのは時間の問題だろう。その場しのぎでしかないよね。
ラテン系の人は傾向としてその日を楽しむという感じの性格の人が多いのも事実だが、それにしてもバカじゃないかと思うくらいの稚拙な言い訳だよね。
しかも、そのピザ屋以外にも同様の手口を使っていたんだろ。 もう完全に支払う気がない犯罪者じゃん。
実際、フランシエリー容疑者の勤め先であるスーパーマーケット・チェーンのクレジットカードの受付カウンターにで、彼女が顧客のカードを偽造していたことがバレてクビになっていた・・・。
それにしてもSNSが発達した現在で、こういう事で名前が広まったら、今後の人生に大きく悪影響があると思うんだけど、目先の利益にしか目がいっていないようだね。
ところで日本人にとって不思議なのは警察の存在だろう。
日本だとすぐに警察の厄介になって捕まっていると思うんだけど。
まあ、ブラジルの警察って凶悪犯罪が多いから、詐欺まがいの犯罪にはあまりかまってくれないのかもしれない。
ブラジルなど南米では犯罪に遭っても警察に通告しないという事もある。
犯人に逆恨みされて、刑務所に行った後などに酷い目にあわされるのを恐れているからだ。
フランシエリー容疑者のターゲットはすべてレストランやバーなど食品業界で、被害者の一人は1千レアル以上を失ったのだというが、同じ手口で何人も騙されたという事は、同様の手口に犯人が出てくると、会社が次々と倒産してしまうかもね。
だって2年もわからないような詐欺の手口を多くのブラジル人がやり始めたら、売主としてやってられないだろう。しかも同様の被害者オーナーが複数いたんだよ。
詐欺の手口をSNSなどで公開して、そんな詐欺に引っ掛からないように注意喚起を促すべきじゃないのか、ブラジル警察は。
フランシエリー容疑者は20歳と若いのに、家族とかはどうなってるんだろう?
PIX(即時決済システム)とは耳慣れないなと思っていたら、ブラジルで使われているインスタント決済手段のことだった。
客は支払う金額が含まれる Pix 文字列かQR コードを受け取り、有効期限が切れる前に、銀行アプリやインターネットバンキングで支払いを済ませる方法のようだ。
通常だったら、支払った証拠としてその場で店主に見せたりするんじゃないのか?
電話の場合は、写メにとって店に送付する方法だったんだろうか。
そこで、偽の証明書を送って支払ったように見せかけていたのかな?
今回の事件で、PIX(即時決済システム)の欠点が暴かれたわけだけど、改善されるまで店側がPIX以外の別の方法の支払いを要求するようになるかもしれないね。
メキシコ:熱波による野生サル大量死
ホエザルの熱中死
『記録的な熱波が続くメキシコで、野生のサルが脱水症状などで木から落ちて死んだとの報告例が相次いでいる。
AP通信によると、メキシコ湾岸沿いの南東部タバスコ州では5月16日以降、少なくとも138匹のホエザルが死んでいるのが見つかった。
ホエザルは中南米の熱帯の森林に生息する。ほえるような大きな鳴き声が特徴で、樹上で生活する。地元の生物学者はAP通信に、死んだサルは「重度の脱水症状」で「リンゴのように木から落ちていた」と証言。
高温や干ばつ、森林火災による水や食料の不足など、サルの生息環境を脅かす複合的な要因を挙げた。
タバスコ州は、地元の大学や獣医師らと協力して、ホエザルの生息地に飲み水のおけや食料を置くなどの救助作戦を展開している。
メキシコは3月半ばから厳しい熱波に見舞われている。気象当局によると、同州を含む13州では今後、最高気温45度を上回る日も予想される。
メキシコ全土で干ばつによる水不足も深刻化し、6月の大統領選挙では水へのアクセスも争点の一つになっている。【ニューヨーク八田浩輔】』
メキシコの南東、メキシコ湾に面したタバスコ州の森林。
そのタバスコ州の森でホエザルが木から落ちて死亡しているのが多く発見された。
このホエザルは絶滅危惧種に指定されているマントホエザル。
メキシコでは記録的な熱波が続き、野生動物も熱中症や脱水症状になって死んだようである。
しかし、野生動物が脱水症状や熱中死するなんて、ビックリだよ。
森なのに、そんなに水がなくなっているのか?
ホエザルは木の上で生活し、敵から身を守っている。
だから熱波で余計水分を取るのが難しくなったのかな?
それにしても、野生のホエザルなら木から落ちて死ぬまでに地上に降りて水飲み場を探すのではないかと思うんだけど。
それだけ急激に体調悪化になる状況なのだろうか。
ホエザルは名前の通り、大きな鳴き声でコミュニケーションを取る。 喉のあたりにのど袋を持っており、これが拡声器の役割を果たしている。
だから、かなり遠くの仲間ともコミュニケーションが取れると思うんだけど。
どこかで仲間が水飲み場を見つけたら、コミュニケーション能力が高いホエザルだから熱中死なんてありえないと思っていたんだけど。
ましてや、ホエザルは元々が高温多湿の熱帯雨林に住んでいる動物。 暑さに強い動物と言っていいだろう。 もしかして熱波で多湿が変わっているのだろうか。
いずれにしても野生動物が大量死するくらいのメキシコの熱波、恐るべし。
ホエザルの生息地に飲み水のおけや食料を置くなどの救助作戦が功を奏すといいね。
日本企業の注目 大谷翔平との契約と宣伝効果
ロスで大谷翔平の日
『メジャーリーグ・ドジャースの大谷翔平選手は、本拠地のあるロサンゼルス市が「大谷翔平の日」と制定した5月17日に、市議会を訪問し感謝を述べました。サプライズ登場に、議員たちが興奮する一幕もありました。
市議会議長 「皆さん、アメリカで最も偉大な野球選手、大谷翔平選手です」
ドジャース 大谷翔平選手(29)
「本日は本当にありがとうございます。きょうこの日を迎えられたことが私自身すごくうれしいですし、私自身にとってすごく特別な瞬間です」
ドジャースの本拠地ロサンゼルス市は、大谷の背番号「17」にちなんで5月17日を「大谷翔平の日」に制定しました。
この日、大谷が市議会を訪問することは事前に発表されておらず、サプライズでの登場に議員たちも興奮した様子です。
前の日の試合を見に行ったという議員は、無料で配られた大谷のボブルヘッドと“本物”を見比べていました。
市議会議員 「僕のボブルヘッドの本物がここにいる。あなたのような野球選手は100年に1度しかお目にかかれない。ドジャースを選んでくれて本当にありがとう。あなたは信じられないほど特別な選手だ」』
ドジャースの本拠地のロサンゼルス市が5月17日を「大谷翔平の日」と制定したというニュース。
アメリカ国民でもない、日本人の一野球選手を個人名を関したロスの日に制定するなんて、大谷翔平が凄すぎて意味が分からない状態。
アメリカのロスと言えば、日本人街のリトルトーキョーがあることでも有名な日本人とは縁の深い街。
だけど外国人の個人の名前を冠にした日を市が制定するなんて、日本人からしたら信じられない。
ドジャースはメジャー(MLB)で名門チームではあるけど、ロサンゼルス市民がみんながみんな野球に興味を持っているわけではないだろう。
いくらMLBのスーパースターになった大谷翔平とは言え、アメリカの有名な市から自分の日が設けられるなんて想像しただろうか。
5月はアジアの月で、17日は大谷の背番号からとられたようだけど凄すぎる。
考えてみれば、大谷翔平は去年までエンゼルスに所属していた選手。
エンゼルスはロサンゼルスと同じカリフォルニア州とはいえ、アナハイムという別の市のチーム。
ドジャースに移籍したのは今年からで、まだ2か月ぐらいしか実質ロサンゼルスとはかかわりがないことになる。
それがロサンゼルス市議会で「大谷翔平の日」が承認されたのだ。
そして、大谷翔平がロサンゼルス市議会にサプライズ登場すると、議員達が興奮したという。
いや~、どれだけスーパースターなんだよ。
大谷翔平と言えば、今年は最悪のスタートだった。
ドジャース移籍して韓国での開幕戦で公私ともに一緒だった通訳の水原一平が賭博でドジャースから解雇。しかも、大谷翔平選手の口座から黙って送金していた事実も発覚。
それだけでもドジャース新人の大谷選手にとっては、常に一緒だった水原一平通訳の裏切りはショッキングな出来事だったに違いない。人を信じられなくなるような出来事だろう。
ある意味、ここで結婚していて本当に良かったと思う。
だけど、新人ドジャースの大谷選手としては、名門ドジャースの有名選手との信頼関係も揺らす出来事だったはずだ。
大谷選手の口座から莫大な金が賭博に送金されていた事実は、大谷選手も賭博に一緒に関わっていたのではないかと疑われても仕方がない状況であった。
選手大谷翔平としては絶体絶命のピンチで、ドジャースでの活躍にも暗雲が垂れ込めた。
そんな状況下、誰もけちのつけようがない打撃成績を残していて、大谷翔平、どれだけメンタル強いんだよと、僕なんか驚かずにはいられない。
運動能力はもちろんだけど、強靭なメンタルがなければ、あれだけ全米、いやに日本を含めた世界中の野球ファンが注目する中で期待通りの成績は残せない。いや、期待以上と言ってもいいかもしれない。プレッシャーだってハンパないはず。僕なんか想像さえできないね。
そんなドジャース移籍1年目で、地元ロスでの「大谷翔平の日」設定。
どれだけアメリカ人に信頼されているんだよと、驚きを通して呆れるしかないくらいの状況だ。
その「大谷翔平の日」に、自ら祝うかのように大谷翔平は13号ホームランをかっ飛ばした。
もう漫画のような出来事が続いているね。
日本人としては本当、大谷は誇りでしかない。
日本企業もドジャースと次々に契約して、高額年棒もドジャースとしてはあっという間に回収できているんじゃないかな?
大谷翔平の注目度は日本でも抜群に高く、日本人にアピールできるだけでなく、日本企業としては自社の名前をアメリカ人に宣伝できるまたとない機会だ。
グローバル化を考えている企業にとっては、ドジャースとの契約や大谷翔平個人との契約はメチャクチャ広告宣伝メリットがあるよね。
今年は二刀流を封印して打者専念なんだから、3冠王と取るくらいの大谷選手の活躍を期待したいな。
北朝鮮プロパガンダ曲のバズり
北朝鮮のPOPなプロパガンダ曲
『北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を称賛する独裁体制宣伝用の曲が2週間前に発表されてから、TikTok(ティックトック)などオンライン上でチャレンジ動画などに編集されて流行のように広がっている。
体制に対するメッセージが意図的に入っていることから専門家の間では扇動性を懸念した。
7日、TikTokなど各種ソーシャルメディア(SNS)では『親近なる父母』というタイトルの動画と、この曲に合わせて踊るチャレンジ動画が拡散している。
この曲は2021年に正恩氏の父親である金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕日記念行事に歌われた『親近なる名前』とタイトルや歌詞の構成が似ている。
正恩氏を称賛するこの曲は「歌おう、金正恩。偉大な領導者を称賛しよう、金正恩…」という一節から始まる。
映像では子どもを抱きしめて満面の笑みを浮かべる正恩氏、女子学生に囲まれて称賛を受ける正恩氏の姿が登場する。続いて軍人や男子学生、小学生と母親、会社員、工事現場作業員、女工、路上を歩く市民、バス乗務員、医療スタッフ、サッカーチームなどが一斉に正恩氏に対する賛辞を力強く歌う様子が続く。
皆一様に集団でダンスを一糸乱れず踊りながら「母のその懐のように暖かい。父の懐のように慈愛深い」と合唱する。
特に李春姬(リ・チュニ)を含む朝鮮中央テレビのアナウンサーがサムアップしながら画面に向かって明るく笑ってみせる場面も登場する。
このような宣伝用動画が広がってから、オンライン上では該当の曲に合わせて踊る『親近なる父母』チャレンジ動画が登場した。「金正恩がK-POP歌を発表した」と題する動画は現在再生回数200万回を突破した。
動画の中の男性は『親近なる父母』の曲に韓国アイドルグループILLIT(アイリット)の『Magnetic』の振り付けをあわせて踊っている。また別の掲示物では曲を聞いて感想を伝えるリアクション動画で「テイラー・スウィフトの新アルバムの陰を薄くしてしまうほど」と好評を伝えたりもした。
ただし英国メディア「BBC」は5日(現地時間)、体制宣伝用歌の流行を警告した。
メディアは「(この曲は)軽快で明るいテンポなうえに危険なほど耳にすっと入ってきて離れない。西洋ポップのヒット曲と大きく変わらない」としてメロディもまた意図的に多くの人が簡単に歌うことができる音域帯に留まっていたと分析した。
北朝鮮音楽を研究しているケンブリッジ大学の学者、Alexandra Leonzini氏は「北朝鮮のすべての芸術的産出物は市民が階級教育に奉仕しなければならず、なぜ彼らが党に対する感謝、忠誠心を感じなければならないのかに対して具体的に教育する」とし、プロパガンダに対する懸念を示した。また「すべての作品が彼らの思想的種になり、芸術を通じてこのようなメッセージが伝播する」とした。
実際、北朝鮮は音楽とユーチューブ等を通して体制宣伝に注力している。曲にはいつも体制に関連したメッセージが入っていて、毎朝の町の広場に宣伝用の歌が鳴り響くという脱北者の話も伝えられている。
特に北朝鮮はユーチューブチャンネル「オリビア・ナターシャ」(ID Olivia_Natasha)を運営し、今年1月まで「平壌(ピョンヤン)に住むユミ」と紹介するある女性が北朝鮮遊園地でアトラクションを楽しんだり、乗馬やバレエを学ぶなど日常を英語で紹介する動画を公開した。現在該当チャンネルは削除された状態だ。』
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を称賛する北朝鮮の独裁体制宣伝用の曲が発表されてからバズってる。
今までの北朝鮮の曲は首領の賞賛や軍事のお堅いイメージだったが、今回の曲はPOPなノリノリの曲。
これまでと大きく違うのは、歌詞で「金正恩」と呼び捨てにしているところ。
同志や将軍などの呼称なしに北朝鮮人民が歌っているのは、これまでの常識からすると驚愕の変化だ。
金正恩銅像や絵どころか、新聞の写真の取り扱いにも細心の注意を払わないといけないのが北朝鮮。 それが北朝鮮人民が歌う歌詞で「金正恩」と呼び捨て。
確かにPOPな曲で呼称を使うのはイメージが違うけど、それを覆してきたのがこれまでの北朝鮮という国だった。
恐らく北朝鮮国内向けというより、世界のYoutubeやTikTokの視聴者への洗脳戦略だと思う。
実際に韓国のドラマや映画を視聴するだけで、韓国の髪型をまねるだけでも逮捕されるような北朝鮮において、K-POPばりの曲設定。
しかも、出演者がみんな親指を立てる演出。
普通だったら、極悪非道の米国の影響を受けた輩とみなされ刑務所行きのようなレベルではないか。
それを敢えてミュージックビデオでやらせたということは、情報の少ない北朝鮮が世界の若者向けに洗脳に入ったと言っていいのではないだろうか。
実際に『親近なる父』のミュージックビデオでは笑顔の金正恩を何度も見せられ、曲ののノリで心を掴む仕組みがいっぱい。その裏にある北朝鮮の戦略など気にしない、いや、わからない若者をにダイレクトにメッセージを届ける策略だ。
世界の若者の傾向を分析し、テレビなどのマスコミなどよりも直接響くからね。
テレビなどでは、それを放映するかどうかはわからないが、面白ければTikTokやYoutubeなどに流せば、勝手にバズる仕組みがSNSでは出来上がっている時代だ。
だから、北朝鮮のプロパガンダとして煌びやかな部分を切り取り、金正恩に親しみを持たせる内容になっている。
実際に見てみたが、確かに曲のノリがよく政治的な部分を除いてエンターテイメントとしてみれば面白いと思った。
かなりよく練られたSNS戦略だと思う。
人間には接触頻度が親しみを与えるザイオンス効果というものがある。
マーケティングにも応用されている手法だが、SNSで北朝鮮礼賛の『親近なる父』を何度も見ていると金正恩に親しみを覚えることだろう。
これは人間の性だ。
北朝鮮は貧困国ではあるが、ITレベル,特にハッカーなどは世界トップレベルの水準を誇る。核開発だって着実に進めおり、世界の貧困国でありながら大国のアメリカとの対談を実現したりと北朝鮮の戦略は侮れない。
実際に『親近なる父』を聞くだけではなく、それに合わせたダンスなどがTikTokで流行っているのだ。チャレンジ企画で北朝鮮の曲がバズるとはビックリ・・・。
北朝鮮は音楽とユーチューブ等を通して体制宣伝に注力しているが、世界の若者がまんまとその策略にはまってしまったわけだ。
テロリストと名をはせた「イスラム国」もSNSを通じて自分達のメッセージを伝えて、世界各国の若者が戦闘に加わったという事実もある。
これからは政治家同士の話し合いだけでなく、SNSに通じた戦略も重要になってくる。 親近感を覚えた若者や子供達が大人になれば、その国の政治的戦略にも大きな影響を与えるからね。
日本ももう少しSNSの活用方法を考えた方がいいな。
アフリカの水不足、カバの群れが干上がり命の危機
アフリカのカバがピンチ
『【AFP=時事】干ばつに見舞われているアフリカ南部ボツワナで、絶滅危惧種のカバの群れが干上がった水辺の泥にはまり、命の危機にひんしている。自然保護当局が26日、AFPに明らかにした。
アフリカ南部は現在、エルニーニョ(El Nino)現象による深刻な干ばつに見舞われており、農作物の不作と数百万人規模の飢餓の脅威にさらされている。周辺国の一部は災害緊急事態を布告している。
ボツワナ北部に位置する広大なオカバンゴ湿地帯(Okavango Delta)ではタマラケイン川(Thamalakane River)が干上がった影響で、カバの群れが観光都市マウン(Maun)に近い水場に移動せざるを得なくなっている。
ボツワナ野生生物・国立公園局の広報を担当するレセゴ・モセキ氏は「河川系が干上がり、動物たちは危険な状況に陥っている」と懸念する。
ボツワナの野生カバの生息数は世界有数で、国際自然保護連合(IUCN)の推計では2000~4000頭とされる。
モセキ氏は「河川系の植生は乏しいため、ンガミランド(Ngamiland、ボツワナ北部地域)のカバはオカバンゴ湿地帯水系を流れる水に依存している」と説明した。泥にはまって死んだカバの数についてはまだ調査中だという。
カバの皮膚は厚みはあるがデリケートで、通常は湿潤地域に生息し、日焼けを避けるために定期的な水浴びを必要とする。
水がない環境では攻撃的になったり、人里に近づいたりすることもある。地元当局は人との衝突を避けるために、カバを保護区へ戻すことを要請している。』
今回のアフリカ南部のボツワナと言ってピンとくる日本人は少ないだろう。
アフリカの国の中でも、特にサッカーやラグビーのスポーツが強いわけでもないし、有名な産業があるわけではないので、日本人にはなじみが薄い国だ。
ただ、ボツワナはクーデターがよく起こっているアフリカの中で政情が安定している国だ。
だからこそ、日本のメディアに取り上げられないという面もある。
天然資源ではダイヤモンドが世界第2位だが、それよりもボツワナの売りは自然と野生動物だろう。 そのボツワナ観光の売りの1つである野生動物のカバがピンチを迎えているというニュース。
エルニーニョ現象で、タマラケイン川(Thamalakane River)が干上がった影響でカバの水の確保が難しくなっているのだ。
カバの皮膚は厚みはあるので丈夫なだろうと思っていたが、デリケートで日焼けを避けるために定期的な水浴びを必要とするというのは知らなかった。
つまり、カバは川や湖、池などの水辺のほとりでないと生きられないという事か。
そのカバたちが泥にはまって死んだらしい。その死んだカバの数を調査中という事だ。
ボツワナの野生カバの生息数は世界有数で、国際自然保護連合(IUCN)の推計では2000~4000頭とされるが、今回の水不足でかなり減少してしまうかもしれない。
世界的に見ると、ロシアとウクライナ戦争、イスラエルとパレスチナ問題など紛争に大きな財源を必要としている所がある。
軍事政権の横暴さから内戦状態になっているミャンマーでさえ、世界的にはほとんど見向きもされていない状況だ。 そんな時にボツワナの野生動物に目を向ける人は少ない。
ただ、こうしたニュースによって、少しはアフリカの国の状況が知られるのは良い事だと思う。
それにしてもアフリカでも東部のタンザニアやケニアは洪水に見舞われ、南部のボツワナは干ばつ・・・。世界的に異常気象と言えるんだろうな。
野生動物もそうだが、水不足になれば人間も困ってくるだろう。
洪水でも干ばつでも農業生産にとっては、どちらも大問題だしね。
やっぱり海水や空気中から水を作るシステムを作ると干ばつが起こりやすい国では有効だと思うな。 実際、空気中には水分があり、水を生成できる空気製水器というものがある。
電気は必要だが、空気製水器のような機械を国際協力に役立てていけるといいね。