イースター島の観光損害

モアイ像の損傷  

 

 

『【サンパウロ時事】南太平洋上に浮かぶ南米チリのイースター島で4日から5日にかけて草原火災が発生し、多数のモアイ像が「修復不可能な」損傷を受けた。 

 

 地元当局が発表した。火災原因は家畜放牧のための野焼きとみられる。

 

  火災があったのは島東部のラノララク火山一帯で、約60ヘクタールに延焼。一帯には地中に埋まっているものも含めて386基のモアイ像が点在しているが、相当数に高熱によるひびが入るなどの被害が出ているという。

 

 ボリッチ大統領は7日、「火は消し止められたが、人類の文化遺産が修復不可能な打撃を被った」と強調。「この件ではいくつかの組織的な野焼きがあり、制御できぬほど燃え広がった。こんなことを許してはならない」と怒りをあらわにした。』

 

  イースター島のモアイ像

 

  日本でも巨大な顔の像であるモアイ像は有名で、これが多くの観光客を呼んでいた。 イースター島は国的にはチリだけど、太平洋の真ん中にあり、わざわざ飛行機で行こうと思わなければいけない所だ。

 

  その観光の目玉であるモアイ像が火事によって、かなり損傷を受けたという。

 

 「人類の文化遺産が修復不可能な打撃を被った」とまでボリッチ大統領はいっているが、その原因は野焼きらしい。

 

  ただ不思議なのは、家畜の放牧の野焼きといっても、これまでイースター島の人は行ってきたのではないか? 今回初めて野焼きをしたということだろうか?

 

 いずれにしても、モアイ像は地元民にとっても大事なものだったはず。 ただ歴史を紐解けば、かつてヤシなどがあった森林も羊の放牧により森がなくなって、人口の減少したということがあったらしい。

 

 ただ、山火事は人間の手に負えないよね。 アメリオーストラリアでも一度山火事が起きると、なかなか消し止められない。

 

  モアイ像は、凝灰岩でできているらしいから、比較的風化もしやすいようだ。 今回の火事で損害を受けたモアイ像は、風化の一途を辿るのだろうか。

 

 コロナの移動が終わり、イースター島にも観光が戻ろうとしている矢先での出来事。 形あるものは壊れるのは世の常だけど、やっぱりモアイ像はひびなど修正して、そのままの姿でいてほしいな。