プーチンとロシア動員令

現代版「以下ゲーム」 ロシアの動員令

 

 

ウクライナに侵攻するロシア軍については、兵士たちが寝泊まりする兵舎の環境の悪さがたびたび指摘されてきた。
 
  プーチン政権は30万人を新たに招集する部分的な動員令を発動したが、その状況下で9月29日に兵舎内部の様子を撮影した新たな動画が公開され、その過酷な状況が注目を集めている。

 

  動画を公開したのは、ロシアを相手に国土を守る闘いを続けるウクライナ国防省。動画には、広大な空間にベッドがぎっしりと並べられた様子が映っている。

 

  ウクライナ国防省はこの様子を、ネットフリックスの人気ドラマ『イカゲーム』の参加者の部屋にそっくりだと揶揄した。 イカゲームでは金に困った人々が、やはりぎっしりとベッドが並んだ部屋に押し込められ、そこから「死の運命」が待つゲームに参加するため駆り出されていく。

 

 同省は、「ネットフリックスは戦争の影響でロシア市場から撤退したが、イカゲームはまだこの国に残っている」と皮肉った。

 

 「最近まで、ロシア人はネットフリックスで『イカゲーム』を楽しんでいた。ロシアのウクライナへの本格的な侵攻後、ネットフリックスはロシア市場から撤退したが、『イカゲーム』はまだ残っている」

 

 この投稿に対して、ソーシャルメディアの多くのユーザーがコメントを寄せ、ロシア軍の兵舎を揶揄するような「ミーム」(ネット上のネタ画像などを指す)も登場している。

 

  あるミームは、イカゲームの参加者が、ロシアの動員センターに入所しなければならないと伝えられて動揺している、というものだ。

 

 ■食事は与えられず、軍事装備も自分で購入

 

 ロシア軍兵舎の厳しい状況は、これまでも繰り返し指摘されてきた。テレグラムチャンネル「Baza」は、動員センターのベッドが不足しているため、新兵の多くが床で寝ている様子を映した動画を投稿した。

 

 「Ukraine Reporter」がツイッターで公開した映像では、1人の徴集兵が、兵舎の状況に不満を訴えたことで、食事や水を与えられず、トイレの使用も制限されたと語っている。

 

  ウクライナ参謀本部の報告書によると、ロシアの新兵は劣悪な生活環境に加え、防寒具や軍事装備など、戦場で必要なものをすべて自分で購入するよう求められているという。

 

 一部の部隊は、ロシア軍は最低限必要なものも提供せず、銃弾で負った傷の治療に使用するため、応急手当て一式や女性用タンポンを購入するよう命じられたと明かした。

 

  ロシア政府ウクライナ侵攻をめぐって軍隊を強化するため、予備役を部分的に動員すると発表し、予備役30万人が召集されることになったが、彼らを待つのはこの過酷な状況。

 

 そこから駆り出される戦場で待っているのは、いったいどんな運命だろうか。』

 

  ロシアプーチン大統領が一部動員令を出したことで、ロシア国内が大きく揺れているようだ。 これまでプーチンウクライナ侵攻を支持していた層からも、自分や家族がいざ戦場に行くとなると多くの反対が持ち上がっているようだ。

 

  ロシア軍ウクライナ軍の反撃をくらい、占領していた南部、東部も劣勢状態になっていると伝えられている。 その補充としてロシア兵30万人を導入するために、動員令が発動されたのだ。

 

 つまり、それだけ多くのロシア兵ウクライナで亡くなったり、負傷したりしたということだ。 戦費もそうだが、兵士数でもかなり不足しており、チェチェンをはじめ、北朝鮮などにも傭兵を要請した言うニュースもある。

 

 ロシアでは最初に囚人と契約したりしたとかね。 ロシア国内での反発を招く恐れがあるにもかかわらず、ロシア全国で動員令を発動したということは、プーチンやロシア軍がそれだけ追い詰められている証拠。

 

  だけど、人数を合わせればいいというもんじゃないだろう。 ウクライナは国を守るためと死に物狂いで戦っているのに対して、ロシア軍はなぜウクライナで戦っているのか理解できていない兵士もいるという。

 

  そもそもウクライナは元々ロシア人との共通点も多く兄弟だという人もいる。 プーチンの強権的政治で本音が言えなかったロシアの若者も、いざ自分が戦場に行って殺されるかもしれないとなると反発を始めた。

 

 自分が殺されなくても、ウクライナを殺してしまっては後々までトラウマになる人だっているだろう。 その証拠にプーチンが動員令を発動してから、ロシアの若者の国外脱出が始まった。

 

 ジョージアアルメニアなどロシア人がVISAなしでも抜けられる国が人気だ。 フィンランドはこういう状況で、家族面会や留学など一定の理由がないロシア人観光客は通過禁止にする事態になるくらい、大勢のロシア人が押し寄せた。

 

  ニュースではネットフリックスで人気だった韓国の「イカゲーム」になぞらえている。生き残るための、殺し合い。 動員令で招集されたロシア兵は、訓練もろくにせずにすぐにウクライナの戦場に送られるという。

 

  おいおい。補充半か何かか?
 それにしても、食事は与えられず、軍事装備も自分で購入って正気だろうか?と思ってしまった。

 

 囚人を兵士にする場合は、契約をして生きて返ってこられたらけっこうな額のお金がもらえると言われていた。 今度はただのボランティアなのか? しかも命を懸けたボランティア。

 

  客観的に見れば、そんなロシアの動員兵が前線に送られた場合、生きて返るよりも死ぬ確率の方が高いだろう。

 

 それでなくてもロシア軍の命令系統は崩壊しているとも言われているのに。 それでなくても国際的経済制裁を受けて、ロシア人の生活も苦しくなってきているのに、誰が好き好んで戦場に行くのだろう。

 

 銃弾で負った傷の治療には、応急手当て一式や女性用タンポンを購入するよう命じられたんだって。銃で負傷したら、タンポンで治せって言っている時点で最前線の酷さがわかるね。

 

  そんなのに同調していくのは、一部のプーチンに洗脳された愛国主義だけではないだろうか。

 

 多くは嫌々行かされて、隙あらば逃走したり、投降するだろうな。 早速、ロシア兵の投降のニュースも出てきた。 もうプーチンは後がないくらい追いつめられている。

 

 だから、無理矢理占領地の住民投票をしてロシアに編入したという体裁をとって、ウクライナとの停戦の話し合いを模索し始めたのだ。

 

  しかし、ウクライナのゼレンスキー大統領が応じるわけがない。勝手に領土を取られて、それをもとに交渉しても意味がない。 それどころか、占領されていたクリミア半島も含めて、ロシアから全部の領土回復を狙っている。

 

  国際社会は今回のロシアの住民投票と領土吸収を認めていない。 プーチンは追い込まれている。

 

 ただ怖いのは核兵器の使用だ。 追いつめられた独裁者の思考能力を冷静に止める手段があるかどうか。 プーチンは以前の自信満々の態度から、最近は弱音や自信喪失の表情も窺える。

 

  対外的なものだけでなく、プーチンロシア内部からの反乱も警戒しないといけないだろう。有力なオルガリヒを暗殺しているようだけど、それはいつか自分もそうなる可能性があるということだ。

 

  戦争は昔から兵の数で決まるわけではない。 日本でも兵隊の数が少ない方が勝利したというケースはけっこうある。人間、死に物狂いで戦うのと、士気が上がらず仕方なく戦っているのとでは結果に雲泥の差があるのだ。

 

  ロシアのウクライナ侵攻時に圧倒的多数のロシア軍が数週間で占領すると思われていた。しかし、実際は7か月も戦争が続いている。 色々な要素が絡まって、現在はウクライナ優勢になりつつある。

 

  この戦争の着地点はどこになるのだろうか。 1つ言えるのは、長引けば長引くだけ、多くの人が死に、その家族の生活やメンタルは悪化し、経済は疲弊する。

 

 戦争は戦後の生活にも大きな影を落とすということをプーチンは全くわかっていないね。
 いずれにしても、最初の目論見であった、次回も大統領を続けるのは無理だろうね。