フランスがゴーンに逮捕状
この4人はゴーン被告が仏自動車大手ルノーから数百万ユーロを流用するのを支援したとされる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
パリ郊外ナンテールの検事局がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に語ったところによると、国際逮捕状が発付されたのは、ゴーン被告、オマーンの自動車販売代理店スハイル・バハワン自動車(SBA)の現オーナーと元取締役らの計5人。
検察はゴーン被告がSBAを通じて、ヨットの購入など個人的な使途のためにルノーから数百万ドルを流用したと主張している。
ゴーン被告は逃亡後、自らの無罪を立証できるフランスの司法制度を信頼していると述べ、当初は同国の捜査を歓迎していた。ゴーン被告の代理人は逮捕状についてコメントを控えた。
だが今回の逮捕状は、ゴーン被告の評価を落とす新たな法的打撃となる。ゴーン被告は、日本の司法制度は不公正で推定有罪の原則がはびこっており、自らはその犠牲者だと主張している。
日本の当局者らは、ゴーン被告が国内にとどまっていれば公正な裁判を受けられただろうと話している。
ゴーン被告に近い関係者らは、同氏が将来的にフランスに渡り、そこで裁判を受ける可能性を排除していないが、同氏のパスポートはレバノン当局の下にあるため、事態は複雑だ。
関係者によると、フランス当局が逮捕状を出した1人は富豪のスハイル・バハワン氏で、SBAを傘下に置く複合企業のオーナーだ。
バハワン氏はフランスに不動産を所有するなど、同国とのつながりが深い。娘のヒンド・バハワンさんはオマーン・フランス友好協会の会長を務め、2019年にフランスの最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を受章している。
多くのビジネス書籍がカルロス・ゴーン著作として発行された。
ゴーン氏いわく、フランスの司法は信頼できるということだったが、そのフランスの検察から国際逮捕状が発付された。
ゴーン氏としてはフランスでの裁判では自分の無罪を主張できると思っていたようだが、実際は逆の逮捕状が出てしまったので現状自体はかわらずとも、精神的には大きなダメージだろう。
シリアは多くの難民を出した国として知られている。トルコやドイツなどにシリア難民がなだれ込んだのは記憶に新しいだろう。
だから、それぞれの政党やグループが利権を求めて、レバノンという国としての一体感がなかなか生まれないといわれている。
それが、フランスの国際逮捕状発付ということで、公けにレバノンから出ることがさらに難しくなった。
どんどん悪事をばらされているゴーン氏が、自分が描いていた贅沢三昧の暮らしどころか、自らの安全に気を遣い、自由も奪われた生活を余儀なくされているのは天罰かもしれない。
実際、ゴーン氏の父親も犯罪に手を染めていたという話もあるし、子供のころは決して裕福ではなかったようだ。 それも影響しているのかな?
再度いうが、ゴーン氏は日本とは違い、フランスでは市民権を持っているから、フランスからの国際逮捕状は将来的にはかなりのダメージだと思うね。