ロシアで大パニック
『【AFP=時事】ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、モスクワで著名人らが「ほぼ裸」のパーティーに参加して羽目を外したことに非難が殺到している。
パーティーは20日、ナイトクラブ「ムタボル(Mutabor)」で開かれた。拡散した動画には、下着や扇情的な衣装をまとった参加者が捉えられている。
ラッパーのバシオ(Vasio)は性器に靴下をかぶせただけの姿で登場した。
国営タス通信によると、バシオは逮捕され、「ゲイのプロパガンダ」を広めるなど同性愛宣伝禁止法に違反したとして懲役15日の刑を言い渡された。
主催者のアナスタシア・イブレワ(Anastasia Ivleeva)氏は27日、謝罪動画を公開し「立ち直りのチャンス」が認められるよう訴えた。
同氏に対してはしかし、10億ルーブル(約15億6000万円)をウクライナ侵攻を支援する慈善団体に寄付するよう求める集団訴訟が提起された。
国営テレビ司会者のウラジーミル・ソロビヨフ(Vladimir Solovyov)氏はテレグラムに、「(ウクライナ南部の前線)トクマク(Tokmak)のロシア兵に暖房器具と無人機を送ってくれ」と投稿した。
外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は「(パーティー)参加者は自分たちのためにも事の重大さを悟り、改心すべきだ」と述べた。 【翻訳編集】AFPBB News』
ロシアの富裕層達が「ほぼ裸」でパーティーをして大非難を浴びている。
主催者のアナスタシア・イブレワ(Anastasia Ivleeva)氏はテレビ司会者で、SNSで人気の人だ。
アナスタシア・イブレワ氏はインスタグラムで著名になり、今や181万人もフォロワーがいるインフルエンサーらしい。
スポーツのコンテンツから始まり、ユーモアのあるビデオでYouTubeやTikTok、ブログでは、ライフスタイルやトークショーなどで人気になったようだ。
そして、この「ほぼ裸」パーティーは多くの俳優やスターなども参加していたらしい。
ロシアはウクライナ侵攻をしてから1年半以上戦争状態にあり、兵士募集にも苦労している。
プーチン大統領も来年の選挙に反対意見を封じ込めようと敏感になっている時期。
そんな時に、ロシアの特権階級はロシアの事を考えずに大騒ぎしていたとなると、パーティー参加者だけでなく、色々自由を制限されて鬱憤が溜まっている一般ロシア国民の怒りがプーチン政権にも矛先が向かう可能性がある。
だから、ロシア政府である外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官も発話したということだろう。
プーチン政権は、次期大統領選で当選確実だと言われているのに、無名の女性候補の立候補を書類不備で却下したりしている。
彼女の立候補で選挙結果が変わることはないはずなのに、神経質になっているのは、ロシア国内のプーチン体制反対派が勢いつくことなのだろう。
そんな時に「ほぼ裸」パーティーというかなり過激なパーティーをしていたのだから、彼らの未来が一気に暗くなった。プーチン政権の怒りを買ったのは間違いない。
実際に年末のイベントをキャンセルされたり、SNSで稼いでいた連中も大きな影響が出ているようだ。バレて、拘束される者もいる。
性器に靴下をかぶせただけの姿で登場したラッパーのバシオ(Vasio)なんかは、「ゲイのプロパガンダ」を広める同性愛宣伝禁止法に違反だって。
裸に近い状態の女性も多くいるのに、なぜ?というような逮捕状況だよね。
男性だけの裸パーティーだったら、まだわかるけど。
ロシアはLGBTを犯罪とみなす法律を制定して西欧諸国から非難されているけど、さすがにこれを根拠に拘束は酷すぎるな。日本だと公共わいせつ罪だろうけど。
要するに見せしめで、何らかの法律を援用して逮捕するということがプーチン政権にとっては必要なのだろう。
プーチン大統領は独裁制をどんどん進めていって、法治国家というより人治国家になっているように思えるな。
私が気になったのは、ロシア富裕層は資産凍結をされているはずなんだけど、個人ジェットであちこち行き来している連中がいるんだね。抜け道がいくらでもあるという事だろう。
そしてそういう連中は自分達のことしか考えず、ロシアの不況などはお構いなし。
10億ルーブル(約15億6000万円)をウクライナ侵攻を支援する慈善団体に寄付するよう求める集団訴訟が提起されたのは、そういう背景があるからだろう。
そんな馬鹿げたパーティーに使う金があるなら、ロシア国家の為に使えという事だろう。
パーティーをしただけで、こんな裁判を起こされるのも凄いと言えば、凄いけどね。
主催者のアナスタシア・イブレワ(Anastasia Ivleeva)氏は27日、謝罪動画を公開し「立ち直りのチャンス」が認められるよう訴えたのもわかる。
プーチン政権と一般ロシア国民を敵に回したとわかったからだろう。
ただそれで許されるとは思えないけどね。
プーチン大統領は自分に逆らったものは処刑する残忍さをもって独裁体制を築き上げてきている。世間の話題にならなくなった時期が一番危ない。
プーチンの料理人とまで言われていたプリゴジン氏の例を見れば明らかだろう。
ロシアの法律改正なども実行して、反プーチン派をあらゆる手段を使って力を削いでいる。
パーティー参加者は大金を取られる程度ならまだいいと思うような事態になっているのではないか。
色々な名目や飴と鞭を使って、戦争サポートに大金を寄付しろと半強制的に迫ることになるだろね。
たった一晩の過ちが人生を狂わす。
それにしても秘密パーティーだったろうに、動画が拡散されたということは裏切り者がいたということだね。
パーティー会場のナイトクラブ「ムタボル(Mutabor)」のスタッフなのか、参加者なのか。
まあ、参加者は自分も罪に問われる可能性があるからスタッフ関係者の可能性が大きいけどね。
SNSやケータイカメラなど便利な世の中になったけど、それは諸刃の剣だ。
20年前だったら、そこまで大騒ぎにならなったのではないか。
プーチン大統領は、大統領選前のロシア世間をにぎわすスキャンダルに対して厳しい態度を取るだろう。
ロシア富裕層から金を支払わせることによってロシア国民の留飲を下げ、戦争支援も受けられるからべストの選択だ。参加者に厳しい刑務所生活をちらつかせながら、寄付という名目などで金を取ると思うな。
プーチン大統領にとってはそれが一石二鳥だからね。
もしかしたら、事前にこういうパーティー情報を察知して、罠をはめた可能性もある。
プーチン大統領は単なるロシアの政治家ではなく、ソ連時代のスパイ機関であるKGB出身で、その辺の知識は一般政治家の比じゃないからね。