イタリアのミラノの?論争
『イタリアのミラノで、午前0時以降のアイスクリーム(ジェラート)販売が禁止になる。同市の12の地区で、他にもピザなどのフードやドリンクのテイクアウトが禁止に。
この条例は、夜な夜なストリートに集まり騒ぐ行為を防止する目的だという。
5月7日から11月初めまで実施される。
マルコ・グラネッリ副市長はこの件について、フェイスブックに「我々は社交とエンターテインメント、住民の平和と健康と商業や起業家の経済活動のバランスについて探っていくつもりです」と綴った。
ジュセッペ・サラ市長は3月にイタリア経済の中心であるミラノの騒音問題について取り組む姿勢を見せていた。
「人口の多くが騒音が過ぎると不満を言っています」「仕事をしている人、ビジネスを展開したい人も含め、全ての市民の声を聞くのが私の役割です」
今回の対策はあらゆる種類のテイクアウトに採用されるものの、深夜にジェラートを食べるのは、ある意味イタリア文化の大事な礎の一つであることから、アイスクリームの販売禁止に関しては、市民から批判の声が多く上がっている。 (BANG Media International/よろず~ニュース)』
イタリアのミラノと言えば「ミラノコレクション」などファッションの街としても有名だが、そのミラノでアイスクリーム(ジェラード)の販売禁止で論争が起こっているらしい。
もちろんアイスクリーム(ジェラート)が全面販売禁止というわけではなく、深夜0時以降禁止というもの。 日本だったら、そもそも論争にならないどころか、アイスクリーム(ジェラート)を深夜に買う人ってそんなに多くないだろう。
しかもミラノ市長が言うには、深夜アイスクリーム販売禁止の理由となったのは、深夜の騒音。
深夜アイスクリーム販売禁止は「夜な夜なストリートに集まり騒ぐ行為を防止する目的」らしい。 その為、アイスクリーム(ジェラート)だけでなく、ピザなどのフードやドリンクのテイクアウトが禁止になるらしい。
ここで驚いたことが2つ。
① ミラノって、深夜にアイスクリーム(ジェラート)を食べる習慣があるということ。
② 深夜の飲食テイクアウト禁止が騒音防止につながるのかということ。
① に関しては、深夜にアイスクリームを食べるのがイタリアの文化の一部と書かれている。ジェラートというのはイタリア語で「凍った」という意味で、ジェラートに対してはイタリア人はこだわりがあるらしい。
イタリアのジェラート屋さんの数はなんと4万店近くで、人口対比にすると、日本のコンビニの1.6倍以上になる計算らしい。
つまり、日本人があちこちでコンビニを見かける以上に、イタリアではジェラート屋があるということ。それだけイタリア人には身近なデザートということになるね。
だけど、深夜0時以降のジェラート販売禁止に批判の声が出るとは・・・。
0時過ぎは、通常もう寝る時間だろ。
イタリアの経済都市であるミラノでは夜に働く人の数が多いのかな?
② については??だね。
騒音がうるさいというのは、人が集まって騒いでいるという事。深夜 飲食物販売禁止にすれば静かになるという問題なのだろうか。
これについてはミラノのイタリア人の生活パターンに詳しくないから何とも言えないけど。
だけど騒音だと苦情を言っている人は深夜はもう寝ていて静かにしてほしい人。一方、深夜にジェラートを買う連中は夜中に集まって話している人という事だろう。
家で友達を集めて深夜に話していたら、ジェラート販売禁止でもあまり意味がないようにも思えるが・・・。
騒音は人が集まって大声で話をすることによって起こる。
深夜に飲食物販売 → 人が集まり大声で話をする → うるさい(騒音)という構図だ。
1次的な原因の対策ではなく、2次的な原因の対策でどこまで効果が表れるのか。
ミラノ市長としては試しにやってみるということだろうが、どういう結果になるのか。店が閉まることによって静かになるのかだね。
うまくいかなければ、ジェラード、ピザなどの深夜販売禁止による、売り上げ減少で経済面から苦情が来る可能性が大だ。
一方で、深夜の騒音で優秀なビジネスマンが睡眠不足になり、経済活動が停滞し、ミラノ以外の街を選択し始めるような事態になる可能性もある。
まあ、ミラノはイタリアの中でも、商業・工業・金融・観光の街として有名だから、その可能性は低いけどね。
酔っ払いがうるさいと深夜酒類を販売禁止にするというのは聞いたことあるけど、アイスクリームがターゲットになるとはね。
イタリア人にとってはジェラートは深夜でさえ食べたいデザートということなんだね~。