G7イギリス首相の靴下

スナク首相とカープソックス

 『G7広島サミットに参加するイギリスのスナク首相が履いていた広島東洋カープのロゴ入り靴下SNSで話題を集めている。(広島経済新聞)

 スナク首相サミット前日の5月18日夜、岸田文雄首相と会談した際に岸田首相の地元である広島カープの赤いロゴ入り靴下を履いていたと報じられた。

 着用した靴下は広島県内の「靴下屋」で限定販売する球団公認商品。販売店の一つ「靴下屋 広島本通り店」(広島市中区本通、TEL 082-247-3181)を運営するパピウエア(中区立町)の村井沙都子さんが企画し、7年前から毎年、デザインなどにアレンジを加えながら定期的に販売している。

 販売時期は、プロ野球が開幕する3月からシーズン終盤の9月ごろまで。これまでカープファン広島土産として購入する客が多かったという。

 スナク首相が着用した靴下は、2023年3月に発売した新商品。カープの新ユニホームに合わせた赤い生地に赤いカープロゴの刺繍を施した。

 サイズはメンズ、レディースで、赤色を含む計4色をそれぞれ展開している。

 村井さんは靴下屋ツイッターのフォロワーからのリプライを受けて、スナク首相が着用している靴下が自社の商品と確認。

 18日にツイッターへ「ビッグニュース」「震えが止まりません」と喜びを投稿した。商品は翌19日にはオンラインで完売。本通り店でもメンズの赤が早々に売り切れ、20日にはメンズ、レディーズともに全商品が完売した。完売後も店頭には、商品を探す客が次々と訪れていた。

 村井さんは「細々とやっていてよかった」と突然の出来事に声を弾ませた。  再入荷は6月中旬の予定。広島県内の「靴下屋」本通り店ゆめタウン廿日市店、ラクア緑井店、イオンモール広島府中店、ゆめタウン広島店の5店舗とオンラインストアで取り扱う。

 販売価格はメンズ=1,320円、レディース=1,100円(ともに1足あたり)。』

 現在、G7が日本の広島で行われている。  
 日本で開催される場合は、東京が通常だが、今回は岸田首相の地元である広島が選ばれた。  

 広島は岸田首相の地元ということ以外に、被爆都市でもあるので核兵器抑止のための原爆資料館平和公園などの見学を画策したのではないか。

 特に原爆を落としたアメリカのバイデン大統領が来て理解を深めるというのは、大きな意味があると思う。

 実際に知識で知っているのと、現地に言って説明を聞くのとは天と地の差があるからね。

 さて、今回のニュースはアメリカのバイデン大統領でもなく、サプライズでやってきたウクライナのゼレンスキー大統領でもなく、イギリスのスナク首相についてだ。

 イギリスのスナク首相が履いていた広島東洋カープのロゴ入り靴下SNSで話題となっているらしい。  

 スナク首相イギリスの首相だけど、白人の首相ではなくインド系の首相。アジアの血が入っているなという印象だ。

 岸田首相もファンであり、地元で大人気の広島カープの靴下を履いてきたというのは粋な計らいだろう。  それだけ岸田首相との距離を縮めたいとの思いが見えた。

 スナク首相は、イギリスで大人気の『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演した、とにかく明るい安村が裸芸で大受けしたのも触れていた。

 イギリスのスナク首相からは、何とか日本との絆を固くしようとする意図がよく伝わってきた。

 イギリスは現在の中国の習近平のやり方にかなり頭に来ている。
 元々香港イギリスが統治しており、返還後50年間は一国二制度を条件に中国に返還された。

 ところが、習近平政権は約束を反故にして香港の自由主義者を一掃し、中国共産党の意向にそぐわないデモなどを弾圧して、法律も変えてきた。

 これに怒り心頭だったのは香港を返還したイギリスだ。
 香港人イギリス国籍を授与したりしていたよね。
 約束が違い、裏切られたと思ったのだろう。  

 だからこそ、中国香港だけでなく台湾にも武力と使って管下に置こうとしていることに凄い反発をしている。

 だからこそイギリスのトラス前首相が台湾を訪問し、中国を牽制しているのだろう。

 話を広島G7に戻すと、G7会議以外にも岸田首相は個別に各国首相と会談を設けている。

 スナク首相広島カープの靴下だけでなく、広島名物お好み焼きつくりを体験するなど、日本に馴染もうとする努力が見えるね。

 今までの例を見ても、白人系の首相や大統領でここまでしていなかったのではないかと思う。赤の靴下って、メチャクチャ目立つよね。  

 さて、広島カープの靴下イギリスの首相が履いていたというだけなのに、SNSで大きな話題になっているのもすごいね。BBCなどイギリスのマスコミによって、広島カープの存在が世界に発信されるかも?

 「靴下屋 広島本通り店」にとっては、メチャいい宣言になったね。  
 一地方会社の製品がこれだけ全国区で扱われるなんて、そうそうないだろう。

  広告宣伝費に換算するとどれくらいになるのだろうか。
  マスコミで「スナク首相がカープ靴下を履いていた」と取り上げられ、思わぬ宣伝効果は計り知れないくらい大きいだろう。一気に知名度が上がり、在庫もなくなったらしい。

  イギリスの首相の心使いで、イギリスのマスメディアも取り上げるかも?
  そうなると、広島カープと靴下屋ってけっこう有名になる可能性だってあるしね。

  今回はウクライナのゼレンスキー大統領もわざわざG7に来たということは、ロシア、中国への対抗心という面も大きいだろう。

 G7としては、ウクライナ支援の再確認のようになったしね。

 武力でウクライナを奪おうとしたロシア、その状況を見てと当初は態度を曖昧にしていた中国ロシア支援に回った。中国が支援しなければ、武器の面でも戦争は長引かなくてもいいのに・・・。

 ロシアや中国西側諸国の武器供与について色々文句をつけてきている。  確かにアメリを始め、欧州諸国ウクライナに武器を供与していることで、戦争が長引いている面もあるだろう。

 ウクライナだけだったら、武器や弾薬がとうに枯渇していたのも事実である。

 しかし、一方でそれは中国やイランにも言えることだ。和平案と提示しても、その裏でロシアに武器供与や経済支援をしているとなるとやっていることは同じ。

 ロシアから安く石油を買ったりして、ちゃっかり自国のメリットも享受しているのが現実だ。
 中国が出てくると、ロシアの経済制裁の成果も半減されるんだよな。

 戦争が長引いて、これ以上死者や怪我人が増えることは望ましくない。それは誰もがそう思う。それ自体を真っ向から反対できる人はいないだろう。

 だが、それ以上にロシアの言い掛かり侵略戦争で、ウクライナの国土がロシアに無理矢理むしり取られる状況を放置するのは、今後の中国の台湾問題を含め大きな傷跡を残す。

 どんな大義名分をもってしても武力での状況変更を認めるわけにはいかないのだ。

 何よりウクライナが国土と主権を奪われるとロシアにどんな目にあわされるかは、ウクライナ自身が既によくわかっていることだ。虐殺、レイプ、誘拐などあらゆる犯罪が行われていた事実が明るみに出ている。だからこそ、不利な状況でも戦い続けるのだろう。

 日本人の中には世界大戦敗戦後にアメリカに占領された時、そこまでアメリによる残虐行為が行われなかったから簡単に降伏せよという輩もいる。しかし、それは昭和天皇の求心力とマッカーサー元帥の英断があっての例外と言えるのではないだろうか。

 世界の歴史はそうならないことが多い。

 世界の独裁者は、自分に都合が悪いことは色々法律などを変更して弾圧するという歴史が物語っているのだ。ロシアだって、ウクライナ侵略に反対勢力の言論の自由を奪う法律を作ったではないか。

 さてさて、G7大統領や首相赤いカープの帽子をかぶって、カープ靴下を履いて原爆ドームの前で平和を祈るというのも画期的かもしれない。

 赤だと目立つから、G7の連帯を示すには最高のパフォーマンスになる気がするんだけどなぁ。