マンガ巨匠の訃報:異国での悲痛の声

鳥山明の世界的影響力

『『DRAGON BALL』や『Dr.スランプ』などで知られる漫画家・鳥山明さんの突然の訃報を受けて、ヨーロッパでも追悼の声が広がっています。

 日本に次ぐ世界第2位の漫画市場フランス
   パリの“アニメストリート”にあるグッズショップでは、ドラゴンボールのコーナーが常設されています。この店ではドラゴンボール関連の商品の売り上げがトップだということです。

 鳥山明さんの訃報を受けて、店にはドラゴンボールファンが集まっていました。

 「ドラゴンボールは私の人生そのものです。ユーモア、格闘、そしてあの世界観はとてもポジティブです」(ドラゴンボールファン

 イギリスでも、『DRAGON BALL』のアニメ放送が軒並み高視聴率を記録するなど、鳥山明さんの作品は広く受け入れられています。

     鳥山さんの訃報イギリスのファンもショックを隠せずにいます。

 「ショック、残念、とても悲しい。悲しくないと言えば嘘になります。彼は様々な世代に感動を与えてくれました。」(アニメファン

 「このコーナーは今朝、鳥山明さんを偲んで作りました。鳥山作品は私自身にとっても、店に来る多くの客にとっても、とても思い出深いものです」(アニメ・マンガショップジャパンクラフト」ジェレミーさん)  

 イギリス最大級のアニメ・マンガショップではしばらくの間、鳥山さんの特設コーナーを設け、ドラゴンボールなどのグッズ仕入れを増やすということです。(ANNニュース)』

  日本アニメや漫画は今でこそ日本カルチャーと認知されていたけど、Dr,スランプ発売の当時はというと世界では日本製品は有名だけど、実際の日本のことは良く知らないという人が多かった。

  日本と中国の違いが分かっていない人も多かった。

  日本文化と言えば、歌舞伎や相撲、茶道などの伝統的なもので、漫画やアニメは評価されていない時代だった。

 それが「ドラえもん」や「ドラゴンボール」など日本漫画によって、世界で日本に興味を持つ人が増えた。

 「ドラゴンボール」は中国の西遊記をモデルにしている所もあり、中国をはじめアジアでももちろん大人気だった。

 フランスはマクロン大統領でさえ哀悼の意を表したくらいだ。  
 1漫画家の訃報に、外国の政治家、それもトップがコメントするなんてことは超異例だ。
 それぐらいフランスでは鳥山明さんの影響は絶大だったわけだ。

 「Dr.スランプ」は日本で大ヒットしたが、その後に執筆した「ドラゴンボール」は日本を飛び越え、世界的大ヒットとなった。

 その作者の鳥山明さんの訃報は世界中に渡り、皮肉にもドラゴンボールグッズが再びヒットしそうである。  

 鳥山明先生は今でいう世界的インフルエンサーという事が言えるだろう。
 日本の宝が1つ消えた。  

 鳥山明先生のご冥福をお祈りします。